Amazonがポストクッキー時代の広告ツール発表

by Shogo

Amazonは、クッキーに依存しないインターネット広告の技術を発表した。これは、「Signal IQ」と呼ばれる新しい計測ツールで、メディアが第三者の広告の効果を測定できるようにする。

Appleがクッキーを廃止し、インターネット広告を支えてきたトラッキングの有効性を低下させ、Googleも2024年末には、ChromeとAndroidで第三者クッキーの廃止方針を発表している。こうした中、Amazonはメディアや広告主がプライバシーに配慮しながらデータを活用できるよう、新たな広告テクノロジーツールを開発している。

先日開催されたAmazon Publisher Services Summitにおいて、は発表されたのが「Signal IQ」という新しい計測ツールだ。Signal IQは、メディアが第三者の広告IDがどの程度効果的かを測定できるようにするものだという。広告IDとは、クッキーに代わる新しい識別子で、LiveRampやYahoo、LiveIntentなどのアドテクベンダーが提供している。Signal IQを使えば、メディアはこれらのIDを試してみて、自社の広告在庫の価値をどれだけ高められるかを知ることができるそうだ。

Signal IQは、メディアが第三者の広告IDを測定するためのプラットフォームで、これにより、クッキーの代替となる広告IDを簡単に試すことが可能になる。また、Amazonのクラウドは、アメリカとカナダのすべてのストリーミングTVアプリとウェブサイトに拡大され、データを使った広告キャンペーンの計画と測定がより効率的に行えるようになるようだ

Amazonの広告テクノロジーへの取り組みは、自社のeコマースサイトとPrime Videoでの広告事業の成長に伴って拡大している。Signal IQや広告のクラウドサービスは、Googleに代表される従来の広告管理ツールと並行して、入札による広告オークションを実施する多くのメディアにとって、魅力的な選択肢となっているようだ。

実際、Dotdash Meredith、Hearst Magazines、NBCUniversal、Newsweek、Warner Bros. Discovery、The Washington Post、Foxなど大手のメディアが、すでにAmazonのテクノロジーを活用しているという。Amazonは、広告の根幹的なサービスを提供することで、AWSの成功を広告業界でも繰り返そうとしているようだ。

Amazonの広告事業は急速な成長を遂げており、デジタル広告市場における重要なプレーヤーとなっている。広告メディアとして、Google、Metaに次いで第三位だが、その差を急速に縮めつつある。その成長を支える要因は多岐にわたるが、特に以下の点が挙げられる。

顧客基盤と豊富なデータ

Amazonは、世界最大級のオンラインマーケットプレイスとして、数億人のアクティブユーザーを抱えている。この膨大な顧客基盤から得られるデータは、広告主にとって非常に魅力的なものだ。Amazonは、これらのデータを分析することで、ユーザーのニーズや興味関心に合致した広告を配信することができる。

商品検索における圧倒的な存在感

多くの消費者は、オンラインで商品を購入する際、まずAmazonで検索を行う。そのため、Amazon広告は、まさにターゲットオーディエンスにリーチする絶好の機会だ。最近は、商品購入を考えるならGoogleでは検索しないからだ。

多様な広告フォーマット

Amazonは、テキスト広告、ディスプレイ広告、動画広告、音声広告など、様々な広告フォーマットを提供している。これにより、広告主は、自社のニーズやターゲットに合わせて最適な広告フォーマットを選択することができる。

測定可能な成果

Amazon広告は、クリック率、コンバージョン率、売上高など、様々な指標で成果を測定することができる。これにより、広告主は、広告キャンペーンの効果を可視化し、必要に応じて改善することができる。

小売業者向けの強力なツール

Amazonは、小売業者が自社の商品を効果的に販売するための様々なツールを提供している。これらのツールを活用することで、小売業者は、商品ページの最適化、広告キャンペーンの管理、顧客分析などを容易に行うことができる。

Amazonの広告事業は、成長率を維持している。そのために、その存在感は、広告業界では日増しに大きくなっている。そのために、Signal IQが、業界標準の広告ツールになる可能性は大きいと推測する。

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