プレミアリーグ最終節、Manchester CityはホームでWest Hamを3-1で下し、クラブ史上初となる4連覇を達成した。フィル・フォーデンの2ゴールが勝利の立役者となり、Manchester Cityは2位のArsenalを勝ち点2差で退けて優勝を決めた。
Manchester Cityにとっては過去7シーズンで6度目の優勝。近年の圧倒的な強さを示す結果となった。23歳のフォーデンはすでに6度のプレミアリーグ制覇を経験。今後も活躍が期待できるだろう。
一方で、Manchester Cityの成功の裏には、UAEの資本が投入されてきた事実は否めない。2008年の買収以降、Manchester Cityの移籍支出は約16億ユーロに上り、ライバルを上回っている。しかも、クラブは財務規定違反の疑いで100以上の容疑をかけられており、その成功には影がさしている。
サッカーの移籍市場をウォッチしているTransmarket.deのデータによれば、Manchester Cityは選手の獲得に資金を潤沢に投入してきている。
Manchester Cityが、 Abu Dhabi United Groupに買収された2008年の夏以降の移籍金支出上位チームは下記の通り。
- Manchester City 15億9,600万ユーロ
- Manchester United 14億600万ユーロ
- Chelsea 13億3,400万ユーロ
- Paris Saint-Germain 13億3,130万ユーロ
- Arsenal 9億2,600万ユーロ
- FC Barcelona 7億5,400万ユーロ
- Juventus 7億300万ユーロ
- AC Milan 6億2,700万ユーロ
圧倒的な移籍金支出とは言えないまでも、トップに位置している。しかし、Manchester Cityの選手のピッチ上での活躍は称賛に値する。同じく巨額の資金を投じているManchester Unitedが、ファーガソン監督の引退後に低迷する一方で、Manchester Cityは戦術と個人技術を磨き上げ、リーグ最強のチームに成長した。
現時点において最高の戦術家とも評されるグアルディオラ監督は「お金だけでは勝てない」と主張している。
確かに、Manchester Cityの成功はお金だけでは説明がつかないのは事実だ。戦術眼に優れた監督、ワールドクラスの選手たち、そしてクラブ全体が勝利に向けて団結する姿勢。それらが相まって、Manchester Cityは歴史的な4連覇を成し遂げた。