Instagramは、多くの人が日常的に使うSNSになっている。今や日常生活の一部として欠かせない存在となっていその中でも、「ストーリーズ」は24時間で消える一時的な投稿として、多くのユーザーが日々利用している機能だ。このストーリーズに、新たにコメント機能が追加された。これにより、ストーリーズがよりインタラクティブで交流を促進する場へと進化を遂げる。
従来、Instagramのストーリーズに対する反応は主にダイレクトメッセージ(DM)で行われてきた。しかし、今回のアップデートで、ユーザーはストーリーズ上に直接コメントを残すことができるようになった。この新しいコメント機能により、ユーザー同士のコミュニケーションがよりオープンになり、DMよりも気軽に意見や感想を共有できるようになった。
このストーリーズへのコメントは、投稿者のDMボックスには届かず、ストーリーズ上にのみ表示される。Metaによると、「コメントはストーリーズ上にのみ存在する」とされており、これは新しい形の交流を促す一方で、DMのプライベートな性質を維持する仕組みとなっている。また、コメント機能は各ストーリーズごとにオン・オフを設定することが可能だから、ユーザーは自分の投稿に対するコメントを管理しやすくなっている。
相互フォロー限定のコメント機能
ストーリーズのコメントは、アカウントをフォローしているユーザーであれば誰でも見ることができるが、実際にコメントを残せるのは、相互フォローの関係にあるユーザーに限られる。この設定により、ストーリーズが他のSNSプラットフォームよりもパーソナルな場として機能し続ける。
コメントが付いたストーリーズには、投稿者のストーリーズアイコンの下に、小さなプロフィール画像が表示される。これにより、投稿をタップして見る前に、コメントが付いているかどうかが一目でわかる仕組みになっている。
もちろん、ユーザーがDMを使ってストーリーズに返信することも引き続き可能。さらに、ストーリーズのコメントに対してDMで返信することもでき、その場合はコメントを左にスワイプしてDMアイコンをタップするだけで簡単に実行できる。このように、ユーザーの好みに応じて、よりプライベートなやり取りを選ぶことも可能になっているから、ユーザー同士の交流もスムーズに行える。
Instagramは、ストーリーズを単なる写真や動画のシェアから、ユーザーが自己表現を楽しめる場へと発展させるために、さまざまな機能を追加してきた。たとえば、カスタマイズ可能なテンプレートやAIが生成した背景、インタラクティブなステッカーなどがその一例だ。
その結果、Instagramの人気は高まってきている。日本の利用者数は、2024年1月時点で、5,545万人に達している。日本のInstagramユーザーの58.4%が女性、41.6%が男性だ。この女性が多い傾向は変わらないが男性の比率は徐々に高まってきている。年代では、20代の78.8%、10代の71.4%、30代の69.3%がInstagramを利用しており、若年層での利用率が高い。
Instagramのストーリーズは今回のアップデートによって、単なる、すぐに消えるコンテンツから、よりインタラクティブでユーザー同士の交流を促進するプラットフォームへと進化する。コメント機能の導入により、ユーザーは自分の考えや感情を表現し、他のユーザーとつながる新たな手段を手に入れたと言える。ストーリーズを通じた新しい交流が、どのように広がっていくのか注目される。