Grok-2が無料化

by Shogo

毎日のようにAI関連のニュースが次から次と報道されるので追いつくのが大変だ。今回は、イーロン・マスクのxAIが開発したAIチャットボット「Grok」が無料ユーザーにも開放されることになったと言うものだ。これまでXプレミアムユーザーのみが利用可能だったGrokだが、この戦略的な転換により、より多くのユーザーがこのAIツールを体験できるようになる。課金ユーザー獲得の特典と思っていたが、そんなケチなことは考えていないといことなのだろう。月額980円のプレミアムプランは必要でない。

基本的な制限事項

  • Grok-2本体は2時間あたり10回のクエリまで利用可能
  • 画像分析機能は1日3回まで使用可能
  • アカウント開設から7日以上経過し、携帯電話番号の登録が必要

主要な機能と特徴

  • リアルタイムデータアクセス
  • Grokは、Xプラットフォームのデータにリアルタイムでアクセスできる独自の機能を持ち、ChatGPTやClaudeなど他のAIチャットボットとは違ってリアルタイム性がある
  • 画像生成機能

Grokには画像生成機能「Flux.1」が搭載されており、高精度な画像生成が可能。画像生成は1024×768のJPG形式で出力され、プロンプトには日本語も使用可能。「Flux.1」は高性能と評価されているので早速試してみたい。

この無料化の背景には、AIチャットボット市場における激しい競争があるのだろう。OpenAIのChatGPTやGoogleのGeminiといった競合が急速にユーザー層を拡大している中、xAIはこの「無料体験」戦略により市場シェアの拡大を目指すようだ。それもあるが、AIの学習は使用頻度が低ければ進歩しないのではないだろうか。

Grok-2は、リアルタイムデータアクセスが可能なことに加えて、画像生成もできる。これは一つの長所だ。他のサービスでは無料版では、画像生成はできないからだ。

また、無料版の制限を他のAIサービスと比べると、中間という感じだろうか。ChatGPT(GPT-3.5)やGeminiは基本機能は制限がない。Claudeは、5時間あたり10回までだ。Grokは2時間あたり10回だから、Claudeより使える。

xAIは現在、400億ドル(約6兆円)という評価額で資金調達を検討中という。この無料化は長期的な成長戦略の一環として位置付けられているのだそうだ。トランプ政権では存在感を増しているイーロン・マスクがAIの分野でも力を発揮しそうだ。これと、彼が提起しているOpenAIの営利企業化の差し止め訴訟との関係はわからない。

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