米ストリーミングサービスの加入者数が1億人

by Shogo

報道によると、アメリカでは2024年、音楽ストリーミングサービスの加入者数が初めて1億人を超えたという。

ストリーミング形式の音楽消費が完全に定着したということのようだ。米国レコード産業協会(RIAA)の最新の収益レポートによれば、「有料サブスクリプション、広告支援型サービス、デジタルおよびカスタマイズされたラジオ、ソーシャルメディアプラットフォーム、(音楽が聴ける)デジタルフィットネスアプリなどが4%成長し、過去最高の149億ドルの収益」を記録した。これは前年比で約5億ドルの増加だ。

しかし、この成長率は以前ほど勢いがなく、市場の成熟化と飽和状態にあるということのようだ。また、Digital Music Newsの調査によれば、米国の音楽ストリーミングサービス加入者数は減少傾向が見られ始めている。最大手のSpotifyでさえ、個人プランの契約件数は2024年9月時点で2,396万人となり、前年同月比で約30万人増加したものの、2024年2月からは43万1,000人近く減少している。

さらに、全米レコード協会(RIAA)と国勢調査のデータを基にした分析によれば、米国の有料音楽配信契約者数が最大数に達しつつある。2024年上半期の音楽ストリーミング配信における有料アカウント数は9,900万件で、前年同期比でわずか250万件(2.7%増)の増加にとどまった。この伸び率は、2023年同期の790万件増、2022年同期の940万件増、2021年同期の1,440万件増と比較すると大幅に鈍化している。

物理メディアに目を向けると、特にビニールレコードの人気が継続して高まっており、7%の成長を記録し、3年連続でCDの売上を上回っている。ビニールは年間14億ドルの売上を達成し、物理メディア全体の20億ドルの大部分を占めている。一方、デジタルダウンロードは前年比14.9%減少し、全体の収益のわずか2%にまで縮小した。

日本に目を向けると、日本の音楽ストリーミング市場は、アメリカに比べるとまだ成長途上にある。ICT総研の調査によれば、2022年末時点での日本国内の音楽配信サービス利用者数は約2,770万人(前年比約8.3%増)で、そのうち有料サービス利用者数は1,720万人(約62.1%)と、有料サービス利用者の割合が6割を超えている。

同調査では、日本の音楽配信サービス利用者数は2025年末には3,250万人、有料サービス利用者は2,260万人(約69.5%)に成長すると予測されている。特に、若年層を中心に音楽ストリーミングの普及が進んでおり、サブスクリプション形式のストリーミングサービスが好調で、2024年第1四半期には約283億円、第2四半期には約280億円と大幅な成長を見せた。日本は、まだまだ物理的メディアが強く、ストリーミングが伸びていないために音楽市場そのものが低迷している。

アメリカと日本の音楽ストリーミング市場は、それぞれ異なる発展段階にあるようだ。アメリカでは市場が成熟し、成長が鈍化する中で、ビニールレコードの復活など消費の多様化が見られる。対して日本は依然としてストリーミングの成長フェーズにあり、特に若年層を中心に普及が進んでいる。つまり、まだまだ日本では伸びしろがあるようだ。

ストリーミングを一度始めてしまうと、物理メディアには戻れないが、市場が成熟するとビニールレコードのアナログの音に回帰する人もいる。友人にも、そのようなマニアがいるが個人的には、全く興味がない。

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