Disney+が1億人の契約者数を突破した。これをたった16ヶ月で達成したのである。やはりDisneyの名前がついていると言う事はブランド力があり、たくさんの作品リストがあるからだ。
例えばマーベル、スター・ウォーズ、ピクサー、ナショナル・ジオグラフィックなどの作品がずらっと並ぶ。もちろん2億人を突破しているNetflixに比べると、まだ契約者数は半分だが、数多くの競合が誕生している中で、頭1つ抜け出たと言うことだ。Netflixは昨年初めて黒字を達成するまで、資金のほとんどを新しい作品の制作や独占契約につぎ込んできた。そして、10数年かかってようやく利益が出たのが昨年だ。契約者を増やすためには、コンテンツの充実とマーケティングが必須だが、それには時間がかかる。
オンライン配信事業全体でいえば、2020年のコロナ禍の巣ごもり需要で、追い風であった。多くの家庭が、旅行、映画、劇場、スポーツのために外出できないことで、映像配信サービスを新たに契約をした。インテージの調査によれば、多くの家庭や個人でテレビを見る時間が減って、映像配信サービスを利用していた。
我が家でも、契約していたAmazon Prime Videoだけではなく新たにNetflixの契約をした。しかも無料サービスのYouTubeをテレビやタブレットPCだけではなくテレビでも見ているので、通常放送のテレビを見る時間が極端に減っている。
今テレビと呼んでいるが、あのディスプレイはすでにテレビではなく、家庭内の大型ディスプレイと言うべきなのかもしれない。
話をDisney+に戻すと、日本ではDisney+はドコモと契約をしており、Disney+はドコモと協働事業となっている。ドコモ回線を契約していれば、すぐにDisney+と契約できる。しかし、ドコモ回線がない場合は、ひと手間かかる。まず、dアカウントを作って、それからDisney+の契約をするということになる。ドコモ契約者以外は、面倒な作業が1つ入るということだ。
価格的には税込770円で比較的安い。Netflixは、3つのプランがあり、サービス内容やコンテンツは同じだが、画質と解像度が違っている。ベーシックは990円なので、Disney+より3割近くも高い。画質が良くなるスタンダードが1490円、画質が最高で4Kも見られるプレミアムだと1980円になる。こうなるとDisney+の倍以上だ。
このNetflixの料金は、2月に改定されたもので、Netflixは値上げに踏み切っている。多くの新規参入で競争状態が厳しくなる中で、値上げをすると言うのは強気だが、クイーンズ・ギャンビットやザ・クラウンなどヒット作を連発しているから、強気になれるのだろう。ゴールデングローブやアカデミー賞にノミネートされる有力作品がたくさんラインナップされているので、他社サービスへの乗り換えはないと踏んでいるのだろうか。
Disney+に話が戻ると、やはりラインナップは、子供のいる家庭向きと言う印象だ。スター・ウォーズのスピン・オフのシリーズなど個人的には見てみたいが、すでにAmazon Prime VideoとNetflixの契約をしているので、この上Disney+で契約すると言うのは時間的にも金銭的にも難しい。