TikTokは広告収入も急成長

by Shogo

TikTokの利用者数の伸びは、この数年、著しいものがある。2020年4月以降は、ほとんどの月で、AppStoreのダウンロードトップの座を占めている。既に20億ダウンロードを突破して、今後の成長も予想される。利用者数は世界で10億人に達し、日本での利用者数は2019年2月に、月間アクティブユーザ数が950万人と発表された以降の発表は無いが、現在は、この数字は何倍にもなっているはずだ。

若い世代への利用が高く、広告主も積極的に利用している。Insider Intelligenceが発表したレポートによると、TikTokの広告収入は2021年の38.8億ドルから今年は3倍に伸びて116.4億ドルに達することが見込まれている。この数字は、Twitterの50.8億ドルSnapchatの48.6億ドルの収入合計に匹敵するものである。

Insider Intelligenceは、2024年にはTikTokの広告収入は253.8億ドルに達し、YouTubeに肩を並べるなぜになることを見込んでいる。

TikTokがこれほど人気を集めるのには、TikTokの2つのタイムラインに理由がある。1つは自分がフォローしているアカウントのタイムラインだが、もう一つのタイムラインはそのユーザの履歴からオススメを紹介してくれるタイムラインだ。TikTokはこのおすすめのアルゴリズムが優れていると言われ、多くのユーザはお勧めのタイムラインを見続けることになる。

2021年4月から、最大3分までの動画が作成可能になった。それ以前は15秒または60秒の短い動画が中心で、どちらにせよ短い動画を隙間時間に見たりするのに適しており、それも人気の1つだ。この短い動画の人気に対抗するためにYouTubeもYouTubeショートを開始している。これは完全にTikTok対策である。

SNS初期の静止画による投稿から、時代は完全に動画の投稿に移っており、動画をプラットホームの地位を確立したTikTokの強さは当面続くものと思われる。

広告に関しても、ハッシュタグ#TikTokMadeMeBuyItは、107億回再生されていることから伺えるように、TikTokでは商品の購入について取り上げられ、また、それが視聴されるために広告との親和性は高い。さらに、TikTokがソーシャルコマースの機能を加えたことで、今後も広告主に支持されていくものと思われる。

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