イーロン・マスクがTwitterの完全買収を提案

by Shogo

イーロン・マスクとTwitterの話はまだ続いている。彼が9.2%の株式を保有して、筆頭株主になった後、Twitter社は取締役の席を用意した。だが、イーロン・マスクは、これを拒絶している。その後、昨日4月14日になって、米証券取引委員会に出した提出書類の中で、Twitter社を完全に買収する申し出をしていることを明らかにした。

この提案は、1月28日の終値に54%のプレミアムを乗せて買収するもので、トータルの買収額は430億ドルになる。イーロン・マスクの資産額は2600億ドルと言われており、この金額でTwitter社を買収する事は不可能ではない。ただし、430億もの現金を持っているわけではないので、テスラの株式を売却するか、テスラの株式を担保に金を借りるしかない。この情報を受けてテスラの株式は、市場前取引で1.5%下落した。

イーロン・マスクが、これほどTwitterにこだわるのかよくわからない。何か思い入れがあるのだろう。筆頭株主になった後、8,000万人以上のフォロワーに対して、彼が考えているTwitterの改善案を示している。Twitter社のサンフランシスコ本社をホームレスシェルターにする案は別にして、一旦ツイートした内容を後から編集できるようにするボタンを追加するとか、プレミアムユーザに自動認証マークを与えるなどの案だ。確かに、これはTwitter社も検討すべき案だろう。

Twitter社の取締役会に宛てた手紙の中で、彼はTwitterは上場をやめるべきだと言っている。それは、短期的な業績に囚われて、自由な改革ができないからだろう。また、Twitterが世界中の言論の自由のためのプラットフォームになる可能性があるとも言っている。

彼ほどの資産を持つ人が、わずかな株式の値上がりのためにTwitter社に投資をしたとも思えず、本当に言論の自由のためにTwitterができる可能性を信じているのかもしれない。確かにTwitterの成長は停滞気味であり、その収益も同様に横ばいである。現在の形ではこれ以上の成長は望めないのかもしれない。それを市場も感じて、株価も最高だった時期に比べると半額以下になっている。

イーロン・マスクが言う通り、簡単に様々な人が自由に発言できるプラットフォームのTwitterだが、政治的・経済的・文化的な影響力のある人が積極的に使っていると思えない。Twitterの上で様々な意見が交わされて、新しい何かが生まれるような可能性を、彼が信じているのだとしたら、ぜひそれを実現させてもらいたいのだ。

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