ミステリーサークル

by Shogo

今年の5月22日にイギリス南部のコンホルトと呼ばれる農村地帯に、ミステリー・サークルが見つかった。複雑な形をしておりとてもきれいなものだ。

ミステリーサークルは1980年代にイギリスを中心に世界中に広まった現象だ。小麦畑などの作物を、幾何学的な模様で押し倒した後が世界各地で見つかった。宇宙人の来訪を示すものと言う意見もあり放射能の調査や様々な研究の対象となった。確かに興味を惹かれる美しい模様と一晩で農村の作物の上に誕生する不思議さから多くの人の興味をかきたてた。

しかし1991年に、イギリスの新聞が、このミステリーサークルを作った2人の男のインタビューを行い、「世界を騙した男たち」と言うタイトルの一面トップの記事を掲載した。この2人は、200以上のミステリーサークルを作ったことを告白している。

この2人の男の告白をきっかけにミステリーサークルの出現は影を潜めた。最初に始めた2人の真似を多くの人が、イギリスやイギリス以外の国々で始めたことが原因であると推測されてきた。

しかし、美しいミステリーサークルは発想を刺激し、2002年には、M・ナイト・シャマランがメル・ギブソン主演で映画化している。この映画「サイン」の中では、ミステリーサークルは人間のいたずらではなく、実際に人間の捕食を目的に地球にやってきた宇宙人の仕業として描かれている。

だが、これは映画の話で、ミステリーサークルは、人間のいたずらと言うことで決着がついていたと思われる。それでも、ミステリーサークルが宇宙人によって作られると信じる人は数多い。実際にネットでも様々な説が今でも数多く見つけられる。

5月22日にイギリスで発見されたミステリーサークルは、今のところ誰が作ったものか証明はされていない。以前は、そばに丘などの高い場所から見通せる場所に出現することが多かったそうだ。空から見ないとミステリーサークルの形が認識できないからだ。しかし今はドローンで簡単に上空から撮影されるために、丘のそばなどに限定されずに、いたずらすることも可能であるエ。ミステリーサークルを作ってドローンで上空から撮影して、SNSにあげればすぐすぐに世界に広がる。

この5月22日のミステリーサークルは、新たないたずらグループの仕業なのか、本当に宇宙人なのか現時点では証明されていない。だが今までの経緯を見ても誰かのいたずらである可能性の方が高い。しかもそのいたずらをした人は、かなりデザインセンスが良く、小麦を踏み潰す作業能力も高い。それほど美しい形のミステリーサークルだ。趣味と言うのはいろんな形があるものだが、少なくとも、この小麦不足が予想される中で、その作物を押しつぶしてつくような趣味はやめた方が良いと思う。

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