プラダを着たアバター

by Shogo

Metaが傘下のFacebook、Instagram、Messengerで使用するアバター用のストアで、有名ブランドのデザインしたファッションの有料販売を開始した。ファッションブランドは、プラダ、トム・ブラウン、バレンシアガ。それぞれのデザイナーの実際に販売している、特徴的なデザインをそのままアバター用のモードにしているようだ。価格は2.99ドルから8.99ドルだから、現実に売られている何千ドルもするファッションがお買い得とも言える(本当? )。プラダのデザインは4種類で、どれも、ロゴ入りで、プラダの特徴的なデザインがそのまま使われているらしい。

私たちがメタバースに入り、実際に人と会話したり、どこかへ出かけたりする際に、そのアバターのファッションを気にするだろうか。多分、その答えはイエスだ。ファッションの役割は、体を覆って寒さや暑さをしのぐ以外に、自己表現と言う側面も少なからずある。その意味でメタバースの中で、自分を主張するために、アバターのファッションはある程度重要なアイテムかもしれない。ただし、現実にプラダに何千ドルものお金を払っても、メタバースのアバター用に同額を払うとも思えない。その意味で10ドル未満の金額なら、全員でなくてもごく少数の人が払うかもしれない金額だ。

Metaストアのアバターのファッションは既に無料のものも用意されており、プラダでなくても、いくつもの着せ替えが可能となっているらしい。

記事を読んだだけで実際に、Metaのメタバースを試してないからどのような感じなのかまだわからない。研究のためには、自分で試してみる必要がありそうだが、なかなかその気にならない。個人的にはメタバースのような仮想空間で何かをすると言うことに全く興味がない。ましてや、そのアバターの着せ替え遊びをすると言う事は、想像すらできない。さらに、お金を支払うと言う事は、そもそも論外だ。

現在のメタバースのトライアルがいくつも行われているが相互接続は行われていない。いつの日かたくさんのメタバースが構築されて、それぞれ行き来できるようになったときに、インターネットがそうであったように意味が生じる。その日は、実際にはすぐなのだろうが、個人的には遠い未来のように思える。

インターネットが有用になったのは、ハイパーテキストにより簡単に遷移ができるようになったからだし、携帯電話のSMSも同じだった。携帯電話のSMSは、相互接続できるようになるまでには、かなり時間もかかったが、しかし相互に接続された途端にその有用性は格段に上がった。

 Metaやゲーム会社が運営しているメタバースは閉じた世界だ。だから、Metaのメタバースでプラダのファッションで着飾ったアバターが、そのまま別の会社のメタバースに行くことはできない。相互接続されて、別のメタバースの入り口が用意され、プラダを着たアバターがそのまま入っていけるようになると、このアバターの有料のファッションと言うのは多少の意味を持つのかもしれない。

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