ひとつ歳をとって

by Shogo

村上春樹の小説に、35歳になった時に人生を折り返したと感じ、できなかったことを数え涙する男が出てくる。35歳が人生のターンなら、今日のこの誕生日はなんと言えばよいのだろうか。もうひとかきでゴールするが、他の選手はもうすでにプールからあがっているよう感じだ。

できなかったということは、2種類あり、努力したができなかったことと、他のことを選んだからできなかったことがある。後者のことを考えても意味が無いから、前者に集中するとして、残り少ないプールの最後の何メートルかを何に使うかが問題だ。1万時間ルールを考えれば、努力すれば何でもできる時間はまだ残されている。さて、何をどうすべきなのか。こんなことを考えながら人生が過ぎてしまいそうだから、まず始めるのも重要かも。

ステーブン・カービーの「7つの習慣」の冒頭に自分の葬式の場面を思い浮かべよというのがある。何をなしてどのように人に思い出されるのかを考えよということだが、それが簡単にできるなら、そもそもこんなことを書いてはいない。

ともかく今年は目の前にあるもの、去年とおなじことをとりあえず続ける、より良い人生を目指すことにしようと、ここまで書いていて、それって、去年も同じこと考えて去年も達成しなかったことでないかとも思う。これも自分のせいだからしかたない。ということで、今年も去年と同じように同じ調子で、でも多少努力してやってみますというお粗末な結論で、タイトルにこめた決意は、文末では消えてしまった。

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