先日の集まりにニコンの社員の方がお土産にニコンようかんを持ってきてくれた。噂には聞いていたが見るのは初めてで、思わず写真を撮ってしまった。社内の売店で買えるが、今はニコンのオンラインショップで誰でも買えるそうだ。
食べてみたが特に硬質な味がするとか、ナノクリスタルコートが塗られているとか特徴的なことはなく、普通のようかんだった。
ニコンのレンズは硬質な写りをするという伝説になっていて、かつてのレンズはややその感じはある。現在の最新レンズは、N社でもC社でも大きな違いがあるとも思えない。かつては、レンズ設計者が勘と経験で設計して手作りでレンズを作ったから、逆にそういう味があったのだろうが、コンピュータで設計して工業的に作るなら、どこのレンズも似てくると思われる。
ニコンは戦前は軍用の光学機器をつくっており特に海軍のものをつくったそうだ。遠くに敵の戦艦を発見して正確に砲弾を撃ち込むためにはすぐれた光学測量が必要だったのだろう。なので細部まで明確に光を分離するレンズが研究された。さらに戦後になってカメラを作り始めるが、かつてはニコンが報道カメラの主流であり、その役割を果たすためには硬質な写りが新聞の印刷には必要だったと聞いている。これも、と都市伝説か。
なのでニコンのカメラというと硬い、コントラストのはっきりした写真をイメージする。自分はどちらかと言えば、柔らかい写真が好みなのだ。それで他のレンズに現在は移行している。でもプリントでも変わるので大きな違いは無いかも知れないと思っている。
それでも、蘊蓄系の人はこのレンズは階調のつながりがよくなどと言っているのを聞くとついそちらに行ってしまいたくなるのだ。
ようかんの話題からそれてしまったが、やはりニコンの質実剛健な硬派系のイメージは好きだ。ようかんには硬派イメージがないが・・・そう言えば、最近はS3を全く使っていなかった。来年はM3,S3、F3の3のトリオをまんべんなく使おうかな。