YouTube

by Shogo
透明な壁に蔓の葉

YouTubeの2020年上半期の再生回数が発表され、1位になったのは3億3494万回の東海オンエアー。2位の-フィッシャーズ-が2億6897万回だから圧倒的1位と言える。

東海オンエアは六人組で、知らなかったが愛知県岡崎市から発信しているそうだ。ユーチューバーによくあるおもしろ動画を投稿していたが、最近は「株式会社グレーゾーン・エージェンシー」というドラマを発信している。これは出演者こそ東海オンエアだが、制作については全てプロが行なっている。ユーチューバーと言えば、撮影・演出や編集など全てが素人の作品というイメージだったが、完全にその考えは古くなってきている。ユーチューバーもゲスト出演しているが、ある回などはデビ夫人などもゲスト出演していて、メジャーなテレビ番組と同じになってきている。これからは、配信こそ、放送かインターネットという違いはあってもコンテンツは変わらないということになってくるのだろう。

これは、NetFlixやAmazon Prmeなどが制作に乗り出してそれを独占配信してヒット作を量産していることと同じことが日本のコンテンツ制作にも始まっているということだ。今年のアカデミー賞では、マーティン・スコセッシ監督の「アイリッシュマン」が計10部門でノミネートされたが、すでに新興勢力の会社がメジャーな賞をとる時代になっている。コンテンツは、映画会社やテレビ局で作られるというのは時代遅れの常識だ。

確かにテレビも映画もゲームや漫画が原作ということは当たり前に随分前からなっているので、ゲーム会社や漫画出版社が制作会社や監督を雇用して制作に乗り出す時代だから、ユーチューバーが同じことをしてみ不思議ではない。特に東海オンエアは547万人も登録者がいてUUUM所属だから充分メジャーな存在だ。従来のメディアと比べても500万人以上にリーチできるというのは大メディアともいえる。

YouTubeとブロードバンドが普及してインフラが整った今は、新しい才能は従来のメディアからは出てこないということだろう。

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