暗室とラジオの効用

by Shogo

ガレージ暗室に二日間籠る。難しいネガなので、テストを繰り返すから枚数は焼けない。それでも二日間で30カット。号数違いや濃度違いがあるので枚数はもっと多い。

家の引伸ばし機は、カラー対応の機種なのでカラーフィルターの調整で号数を変える。このタイプだと一番低い号数は0.5号まで。最初にテストをして暗部まで画像が出るのが、一番低い号数だったので0.5号で、そこから濃度を調整した。焼いた時は良かったが、ドライダウンで濃度が上がり全体的に暗くなってしまった。このためハイライトに膜がかかったような、コントラストの低い画像になったので、2号まで上げて再度焼いた。今度はハイライトはきれいで、0.5号よりも黒が美しい。ただし、暗部がつぶれて黒い部分が多くなった。どちらが良いかは意見が分かれるところだが、個人的にはコントラストの高い方が良いかなという気分。暗部が見えれば良いということでもないだろう。デジタルなら多色暗くても細部まで写っているが、フィルムにはフィルムの良いところがある。

朝晩のエルの散歩以外は、どこにも出かけず、ずっと暗闇で過ごす。ラジオをずっとかけていたら、懐かしい曲をたくさん聴いた。

特にきになったのは、Steve Winwoodの30年前の曲だ。その夏、この曲が流行っていて毎日聴いていた。それからしばらくはヒット曲が多かったのだが、いつの間にか忘れてしまった。懐かしかったのでYouTubeで検索。Steve Winwood本人のビデオとかは見つけられなかった。

ラジオは、CDなどで聴くのと違って予期しない曲がかかるから良いな。インターネットで好みの曲を選んでいくと、これも好みでしょと新しい曲を紹介してくれるサイトがあったが、久しぶりに行ってみたら、アクセスできなかった。年をとると新しいものへの関心が無くなるので、そういうサービスが必要だ。

久しぶりにデジカメ。新しい機種がどんどん発表になるが全然気にならなくなった。悟りが近そうだ。新しいカメラがなくても生きていける。ただし、50年前くらいの機種には煩悩が尽きない。

 

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