Googleの進化

by Shogo

Google が、今週開いたSearch Onと言うイベントで、検索結果が今よりも、画像や映像などの没入型のコンテンツが表示されるようになることを示唆した。すでに、Gppgleの検索結果は、かつてのようにテキストで関連するサイトが箇条書きで一覧表示され流のでなく、動画や画像、ショッピングアイテム、ニュースや広告で埋め尽くされている。それがさらに賑やかなコンテンツになりそうだ。

新しい機能では、ユーザは画像とテキストを同時に使用して検索できるようになる。今でもGoogleレンズを使って画像検索ができるが、今後は、検索にカメラの機能が統合されるようだ。

AIの機能を使って画像の中の文字を認識して検索したり、検索する画像から似たような商品や物を探すような機能は既にあるが、今後はライブビューで、現実の画像にそれを合わせて表示できる。

Googleは、既に2020年にGoogle マップにライブビューを導入して、カメラで自分のいる場所を調べて、道案内に利用できるようになっている。これが検索でも、同様にライブビューで検索をし、内容によってはライブビューの画像にオーバーレイしてその情報が表示される。話題のメタバースのように、拡張現実を検索に組み込むと言う事のようだ。

検索は、もはや古い、いつ作られたか分からないようなサイトをテキストで表示するものではなく、最新の情報を画像や映像を使って表示する機能に変わりつつある。

これもスマホと言う、カメラとGPSが一体になったコンピューターが手の中にあるからできることだ。

Googleは、今や世界の検索の9割を超えるシェアを持つ。日本ではYahoo! JAPANが2位に付けていて9割を超えていないが、Yahoo! JAPANが使っているのはGoogleの検索エンジンなので、結果的には同様に日本の検索のシェアの9割をGoogleが担っている。

「ググる」と言う言葉が一般的になったように、検索と言えばGoogleだが、実際にはそう古いサービスではない。サービスが開始されたのは、米国で1999年、日本では2000年。それ以前、私も関わっていた検索エンジンも含めて、非常に多くの検索エンジンがあった。90年代半ばには、その多くが、日本ではテレビコマーシャルを行ってユーザ獲得競争した。

だが、Googleが日本でも事業を開始し、早い段階で、検索と言えばGoogleになっていった。それは、優れたアルゴリズムを持つロボット型検索エンジンだったからだ。

そして、その検索エンジンのビジネスを背景に様々な企業を買収しては事業領域を拡大していった。

インターネットでは無料のサービスが多いのも、Googleが始めたことだ。様々な企業が有料のビジネスを展開するところに、Googleは検索広告事業で稼ぐ圧倒的な資金力を背景に、無料で同等かあるいはそれ以上の機能を持ったサービスを提供する。それによってほとんどのインターネットの有料サービスが消えていった。その歴史だ。

そして今また、メタバースが話題の中、Googleは、スマホ環境を利用して、現実世界と検索を結びつける世界を目指そうとしている。使う方には便利で良いことだ。だが、Googleの勢いは止まる事は無いのだろうか。

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