クラウドサービス市場

by Shogo

クラウドサービスとは、ユーザーが自分で維持・管理する代わりに、インターネット経由でアクセスできるデータやソフトウェアを提供するサービスの一種だ。クラウドサービスを利用することで、ユーザーはハードウェア、ソフトウェア、データの購入や管理に伴うコストや労力を削減することができる。インターネット接続とウェブ・ブラウザーがあれば、どの端末からでもアクセスできるため、個人でもビジネスでも利便性が高い。

クラウドサービスには主に3つの種類がある: SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)である。

 SaaSは、インターネットを介したソフトウェア・アプリケーションへのアクセスをユーザーに提供し、PaaSは、ユーザーが基盤となるインフラを気にすることなく、独自のアプリケーションを開発、実行、管理できるプラットフォームを提供する。IaaSは、サーバー、ストレージ、ネットワーキングなどのコンピューティング・リソースへのアクセスをインターネット経由でユーザーに提供する。

2023年第2四半期の世界のクラウド・プラットフォームサービスの支出は、前年同期と比較して100億ドル増加し、その総額は648億ドルに達している。直近12カ月を見ると、クラウド市場は2,470億ドルに達し、成長を続けている。

PaaS市場において、自社用に開発したクラウド・プラットフォームを、早くから外部に販売して、市場のリーダーになっているのが、Amazon Web Service(AWS)である。一貫して、この市場では、他社を圧倒している。Synergy Research Groupの推計によれば、2023年第2四半期のクラウド・プラットフォーム市場におけるAWSは32%。ただし、前年の34%から2%低下している。AWSの主要な競合であるMicrosoft Azureは22%、3位のGoogle Cloudは11% で、どちらも、前年同期に比べて市場シェアを1%伸ばしている。4位にAlibaba Cloudが4%、5位に IBM Cloudが3%。そのあとは、Salesforceが3%、Oracleが2%、Tencentが2%と続く。

Amazon、Microsoft、Googleの3社で、この市場の収益の約3分の2を占めており、大手8社が市場の80%を支配している。

クラウド技術は成熟し、これからはAI、ビッグデータ、IoTなど他の新しいテクノロジーと統合され、より高度なサービスの提供が始まっていくだろう。

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