ChatGPT以来、AIがブームになり多くの企業がAIの開発・実装を加速している。しかし、Appleは、MicrosoftやGoogleに比べて、AI関連のニュースがなく、出遅れ感がある。しかし、実際には、、Appleは2024年現在でAIの研究開発に年間で数十億ドルを投資しており、世界でも有数のAI企業の1つだ。すでにさまざまなAI機能が活用されている。ただし、これはすべてのテック企業に当てはまるので、Appleが抜きん出ているということにはならない。
Appleは、画像認識、自然言語処理、機械学習など、さまざまな分野のAI技術の研究開発に取り組んでおり、社内では、独自の大規模言語モデル「Apple GPT」を開発し、Siriや他のサービスに活用しているそうだ。今後、画像やテキスト、音声などの生成AIを開発し、ユーザーの創造性や生産性を向上させる計画を持っている。
実際に、既にさまざまなAI機能を製品やサービスに搭載している。例えば、iPhoneのSiri、MacのFaceTime、Apple Musicの自動プレイリスト作成などだ。
そして、AppleはiPhoneにAIを搭載する取り組みを大幅に強化していると、Financial Timesが報じた。Appleはここ数年でAI関連のスタートアップを20社以上買収しており、AI人材の採用も活発化しているという。目標は、次期iPhoneに高度なAI処理を実現することのようだ。FT紙の記事によれば、iPhoneやMacなどの主力製品にAIを追加することを目的として、買収、採用、開発を行っている。
すでに報じられたように、「Apple GPT」の学習用コンテンツとしてNYT紙などを含む多くのメディア企業と著作物の利用交渉を行っている。準備は着々と進んでいるのだろう。
最終的にどのようなAIの提供になるのかは分からないが、Siriが生成AIで強化された形になるのか、あるいは「Apple GPT」として単体のアプリになるのか。多分答えは答えは前者で、Siriに頼むと質問に答えたり、文章や画像・映像が生成されるのだろう。
