OpenAIの「Strawberry」

by Shogo

OpenAIは、今秋に次世代のAI「Strawberry」をリリースする予定だと報じられた。Strawberryは、現在のAIモデルの能力を超える問題やタスクを解決することができるらしい。報道によると、Strawberryは以下のような高度な能力を持つと言われている。

  • 未知の数学問題を解くことができる
  • マーケティング戦略の立案や複雑な文字パズルの解決など、高度なタスクを実行できる
  • 「ディープリサーチ」と呼ばれる深い調査を行うことができる

これらの能力は、現在のAIモデルでは困難とされているものだ。特に「ディープリサーチ」がポイントだろう。「ディープリサーチ」とは、ディープラーニングを活用して深い調査や研究を行うことを指すようだ。具体的にはいくつかの特徴があるという。

大量のデータを分析

ディープリサーチでは、ディープラーニングの強力な学習能力を活かして、大量のデータを効率的に分析することができる。従来の手法では処理しきれないような膨大なデータから、有益な知見を得ることが可能。

複雑な問題に対応

ディープラーニングは複雑なパターンを認識する能力に長けているため、ディープリサーチではこれまで解明が難しかった複雑な問題にアプローチできる。例えば創薬の分野では、薬の分子構造などを学習させることで、新薬発見までの時間を短縮できる可能性がある。

自律的な調査の実現

OpenAIは、AIモデルがインターネットを自律的に閲覧して調査を行えるようにすることを目指している。これが実現すれば、これまでソフトウェアエンジニアが行ってきたような作業をAIが自動で行えるようになる。

人間レベルの推論の実現

ディープリサーチの究極的なゴールは、人間のような推論能力をAIに持たせることだ。OpenAIのStrawberryプロジェクトは、AIが世界を人間と同じように理解できるようにすることを目的としており、将来的にはAIが人間レベルの知性を獲得することが期待されている。

OpenAIの最近の動きは活発だ。と言っても、AIの領域はOpenAIに限ったことではないのだが、まず、7月に、ChatGPTプラットフォームに高度な音声機能を導入した。この機能はGPT-4oモデルを使用し、超リアルな音声応答を提供し、ユーザーがChatGPTとリアルタイムで遅延のない会話を行うことを可能にしている。これは、Apple Intelligenceに導入されると見られている機能だ。

また、7月25日には新しいSearchGPTツールを発表し、限定的なテストグループに提供を開始した。SearchGPTは、従来の検索エンジンよりも簡潔で関連性の高い結果を約束し、リンクのページではなく、ソースリンク付きの要約された回答を提供する。これは、申し込んで入るが、無料ユーザーの私には順番がまだ回ってこない。

同じ7月にはまた、ChatGPTのより小さく手頃な価格のバージョンであるGPT-4o miniが発表された。これは以前のモデルであるGPT-3.5 Turboに取って代わるものだ。

そして、Strawberryだ。OpenAIは、人間レベルの推論能力を持つAIの開発に力を入れており、Strawberryはその取り組みの中心となるプロジェクトだという。今秋にリリース予定のStrawberryが、AIの分野にどのような影響を与えるのか注目される。

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