ソーシャルメディアでは常にプラットフォーム間の軍拡競争が続いている。Metaの今や主力のInstagramは、写真への直接のテキスト追加や画像のレイヤー化など、新しい機能を導入した。新しい機能により、ユーザーは別のアプリを使わずに写真を編集できるようになる。また、リールやストーリーに新しいアニメーション、エフェクト、フォントも追加された。これで、面白い投稿ができる幅が広がる。
まず、写真へのテキスト追加については、手順は以下の通りだ。
- ライブラリから写真を選択した後、テキストボタンをタップ
- 写真の上にテキストをレイヤーとして追加
- 新しいフォントタイプを含むテキストを入力
この機能により、ユーザーはコンテンツを目立たせるためのクリエイティブなアイディアを投稿に盛り込むことができる。
そして、今までできなかった、写真の上に別の画像をステッカーとしてレイヤー化することも可能になる。スタンプと言う簡単な方法で写真が面白くなる。今までなぜなかったのは分からない。手順は以下の通り。
- 画面右上のギャラリーボタンをタップ
- 追加する画像を選択
- ステッカーの形状を四角形、円形、ハート形、星形に変更可能
3番目は、リールとストーリーの機能強化だ。リールとストーリーにも新しいフォント、アニメーション、エフェクトを追加した。テキストツールを開くと、新しいフォントを選択し、テキストをアニメーション化したりエフェクトを追加したりできる。
4番目は、カルーセルの拡張。Instagramのカルーセルは、1つの投稿で最大20枚の写真と動画をサポートするようになる。カルーセルの作成方法は変わらないが、最大20枚の写真または動画を追加するオプションが用意されている。20枚のケースは少ないかもしれないが、仲間内のイベントでは重宝するだろう。
今回のアップデートでは、やはり新しいスタンプ機能が注目点だろう。スタンプ機能は、ストーリーズの投稿をより魅力的にするのに役立ちそうだ。
また、面白いスタンプも用意されている。その具体的なものは、質問スタンプやアンケートスタンプを使うことだ。質問スタンプを使えば、フォロワーから直接意見を募ることができる。アンケートスタンプを活用すれば、フォロワーの好みや興味を把握しやすくなる。こうしたスタンプは、双方向のコミュニケーションを促進するのに効果的だろう。これが、Metaの狙いで双方向で投稿が活発化するだろう。
また、ぼかし機能付きのスタンプを使うことも面白そうだ。ストーリーズの画像にぼかしをかけ、スタンプにコメントしないと画像が見られない「表示機能」などのスタンプがある。こうした機能は、フォロワーの好奇心をくすぐり、エンゲージメントを高めるのに有効だろう。人は、未完成な情報で、好奇心を訴えかけるものに弱い。ツァイガルニク効果と呼ばれる心理バイアスだ。これは流行するだろう。
オリジナルスタンプを作成することができるのも、大きなポイントだ。マイスタンプ機能を使えば、企業のロゴやキャラクター、商品などをスタンプ化できる。企業などがマーケティングに利用するし、個人のオリジナル・スタンプも流行るかもしれない
それから、GIFスタンプを使えば、ストーリーズを動きのあるものにできる。スタンプの検索機能を使って、投稿内容に合ったGIFスタンプを見つけ、ストーリーズを演出できる。
これらのクリエイティビティを高める新機能の導入は、競合するTikTokに対抗するための取り組みの一環なのだろう。ともかく新しい機能で飽きさせないことが一番の薬だ。軍拡競争は続く。