InstagramがCapCutクローン「Edits」を発表

by Shogo

Instagramが、動画編集アプリ「Edits」を発表した。これは、TikTokの動画編集アプリCapCutのライバルとなることを意図したものだ。EditsはiOS App Storeで予約注文が可能となり、3月13日にリリース予定だ。

これはTikTokが禁止になることを想定して、TikTokの編集ソフトのCapCutを置き換えることを意図したものだ。だが、Instagramや多くの人が予見したようには進まないかもしれない。TikTokは、1月19日に約半日停止した後でサービスを再開した。これは、トランプ大統領が、就任後月曜日に大統領令を発令し、TikTokの売却期限を延長すると発言したからだ。今後の展開では、TikTok禁止法が無効になるかもしれない。それほど、トランプ第二期政権の行動を予測するのは難しい。なんでもありと言う状況が予測される。

CapCutは、ByteDance社が開発した無料の動画編集アプリで、TikTokとの連携に優れている。豊富なエフェクトやフィルター、音楽などを活用して、初心者でも簡単に高品質な動画を作成・編集できることが売りだ。このため、縦型動画のSNS投稿に最適な、無料動画編集アプリとしてデファクトになっている。

Editsは、TikTokの禁止後の空白を埋めるために、CapCutクローンのEditsを発表したと言うことだ。

Editsは、CapCutの主要な機能に加えて、いくつかの独自の機能を提供しているのだそうだ。例えば、クリエイターがインスピレーションを得たり、アイデアを記録したりするための専用タブ、高品質なカメラ機能、そしてInstagramでの動画のパフォーマンスに関する詳細なインサイトの分析ツールなどのようだ。

Editsのライブインサイトダッシュボードには、フォロワーと非フォロワーのエンゲージメントの内訳、ユーザーが特定の動画をスキップする頻度の指標などが含まれているそうだ。App Storeの説明によると、グリーンスクリーンやビデオオーバーレイを使用できる編集ツールも含まれているから、本格的な編集アプリだ。

さらに、EditsはInstagramとの緊密な統合により、CapCutよりも大きな利点を持つ。Instagramに投稿するなら、CapCutを使えと言うことなのだろう。

しかし、EditsがCapCutの成功を再現できるかどうかは、分からない。CapCutは、その使いやすさと強力な機能により、TikTokユーザーだけでなく多くの動画編集者の間で非常に人気がある。EditsがCapCutのユーザーベースを獲得するには、CapCutと同等以上の使いやすさと機能を提供するだけでなく、TikTokが禁止されれば追い風になることと、CapCutの利用者が再度の学習で、Editsを使いたくなる魅力がどこまであるかだ。

TikTok禁止を背景に、Instagramが動画編集ツール、Editsを提供することでTikTokの空白を埋めるべくチャンスを最大限に活用しようとしていると言うことだ。利に聡いMetaならではと言える。ただ、EditsがCapCutの成功を再現できるかどうかは、そう簡単ではないと考える。

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