クレジットカードの詐欺から身を守ると言う記事を読んだ。アメリカではパンデミックの影響で、オンラインショッピングが増え、それにつれてクレジットカード詐欺の被害額が2019年の60億ドルから2020年は80億ドルまで増えたと言う。
アメリカの最大のショッピングシーズンであるクリスマスに向けて、今年はその買い物の3分の2がオンラインで行われると予想されているようだ。オンラインショッピングの増加の共にクレジットカードもリスクが増える。
一般的には、クレジットカードは安全な支払い方法だ。売り手と合意できないことがあったり、商品が不良品だった場合に、クレジットカードが会社に申し立てて、クレジットカード会社に解決してもらうことができる。
また、クレジットカードを盗まれたり、ハッキングにより不正に使用されたりした場合、その不正の支払いを見つけて、直ぐにクレジットカード会社に連絡すれば、カードの所有者に責任は無いか、あっても限定的だ。
さらに、犯罪的にクレジットカード番号を盗まれないようにするためには、バーチャルクレジットカードと言う仕組みがあるようだ。日本でも、各クレジットカード会社が発行している。物理的なカードがある場合と無い場合がある。
基本的には、オンラインショッピングでの利用が前提だ。本当の番号を守る仕組みが導入されていると言う。
スマホの中のアプリの形で現実の店舗でも利用できるケースもあるが、プラスティックの板のカードは発行されないので、プラスティックの板でしか支払えない店では使えない。また、カードをバーチャルで使うアプリは様々なものがあり、有料版、無料版がありiPhoneでもAndroidでも使えるようだ。
バーチャルクレジットカードでは、本当のクレジットカード番号をマスクした形でオンラインショッピングの売り手に提示する。このため、仮にそのショッピングサイトがハッキングの被害を受けても、クレジットカードの番号が流出する事は無い。
アプリでなくても、クレジットカード会社も、オンラインでカードを使う際に毎回クレジットカード会社のサイトから期間限定のナンバーを、毎回手に入れて、それで買い物をすると言う方法もある。ただ、これはその手間を考えると使う人は少ないのだろう。
Apple PayやGoogle Payもクレジットカードを使う場合の保護になる。オンラインショッピングを行う際には、本当のクレジットカード番号を使わずに買い物できるので、ショップに本当のクレジットカード番号が残る事は無い
このような安全の支払い方法を考えるのも1つの方法だ。しかし、もっと基本的なことを守る必要がある。その1つは、ギフトカード、為替、暗号通貨でしか支払えないようなお店では買い物しないと言うことだ。そのような支払い方法はお金の流れが追えないために、犯罪者が利用している可能性もある。
さらに、普段使わないお店を使う場合には、その店との名前と評判や詐欺など、いくつのキーワードを使って検索して、その店の情報を集めた方が良い。すでに問題を起こしている可能性も調べられるからだ。
もう一つは、そのサイトは、URLの頭に鍵のアイコンが付いている、つまりhttpsになっているかどうかを確認しなければいけない。もし、そうなっていなければクレジットカード番号が流出する可能性もある。
それから、一般的にありえないような価格で商品を販売しているようなサイトも要注意だ。何らかの詐欺的な目的があって販売している可能性あるからだ。
アメリカでも日本でも今後ますますオンラインショッピングは増えてくるが、その分犯罪も増える。そのために自分自身を守るためにクレジットカードの使い方は要注意だ。各社の提供しているようなバーチャルクレジットカードなども検討するのが良いかもしれない。個人的には海外のサイトなどで買い物をする際には、クレジットカードを使わずにPayPalで支払うようにしている。PayPalであれば、自分のクレジットカード番号が相手に渡ることがないからだ。