コロナ禍で開館が遅れていた「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート(スターウォーズミュージアム)」が、2025年開館と伝えられていたが、2026年にずれ込むことが明らかになった。
ジョージ・ルーカスが長年構想し、自らのコレクションをもとに設立を進めてきた「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」は、ロサンゼルスのエクスポジションパークに2025年の開館を目指して建設が進められていた。建物は5階建て、総面積は約2万8千平方メートルに及び、外観はまるでスター・ウォーズの宇宙船を思わせる未来的なデザインが特徴だ。設計は中国人建築家マ・ヤンソン率いるMADアーキテクツが担当し、公園の自然と調和したランドマークとなることを目指しているという。現時点では、まだパースしか見ていないが、まるで映画の宇宙船が着陸したようだ。
当初は2021年の開館を予定していたが、新型コロナウイルスの影響による混乱や設計・施工上の調整遅延により、2025年へと延期されていた。また、直近では館長や幹部の交代、組織再編による人員整理も発表されており、運営体制の見直しが進められているという。問題が多いのだろう。
この美術館は「ナラティブ・アート(物語性のあるアート)」をテーマに、映画・アニメーション・イラスト・写真・コミック・デジタルアートなど、多様なジャンルの作品を展示する。スター・ウォーズだぇではない。それでも、コレクションの中心はルーカス自身が50年以上かけて集めた映画関連の記念品や、ノーマン・ロックウェルの絵画、コミックアート、雑誌イラストなどだ。スター・ウォーズやインディ・ジョーンズの貴重な資料も多数含まれる予定だ。
公式サイトでは、「ナラティブ・アート」は、「物語芸術が、いかにして社会に影響を与え、信念を形作り、価値観を伝えてきたかを探求する」と説明されている。しかし、古代の象形文字から現代のコミックや映画まで、物語を語る芸術はあまりに幅広く、その定義は曖昧のようだ。
外部の専門家からは、「この博物館がどう前進するのか、ビジョンを明確に脚本化する必要がある」と、その方向性の具体化を求める声が上がっている。それでも、ルーカスが中心ということになると、スター・ウォーズの世界観を期待して興味を惹かれるので、やはりスター・ウォーズ・ミュージアムがインパクトが有るだろう。
早くオープンしてもらいたいものだ。2026年となれば、FIFAワールドカップの年となる。夏までにオープンすれば、世界中から訪問客を引き付けるだろう。スター・ウォーズブランドとルーカスの知名度、そして独創的な建築デザインは、強い集客力を持つ。
正確な開館日がいつになるのか、早く知りたい。