動画プラットフォーム、LINE Voom

by Shogo

日本で最も利用者の多いLINEが、タイムラインの機能を変更して、新たに動画プラットフォーム、LINE Voomを開始した。現在はアンドロイド版のみ公開されている。iOS版は、近日中にリリースされると言うことだ。

LINE Voomでは、動画の投稿や視聴、動画へのリアクションやコメントも可能で、LINEでシェアすることができる。

これは明らかに、Tik Tokに対抗する動きだ。先日,日経トレンディが、「TikTok売れ」を今年のヒット商品の一位に選んだ。地球グミなど、TikTokが流行の発生源になり、売れたものが多いことが受賞の理由だ。今や世界中で10代20代を中心に大流行のTikTokは今年の話題の中心となっている。日本だけでも、1,000万人のアクティブユーザがいるTikTokは、流行を生み出す原動力となっている。

そのアルゴリズムは強力で、中毒性を持つとも言われている。動画の投稿が簡単です音楽もつけられ、誰でもミュージックビデオのような作品が作れることが売りの一つだ。

投稿しない人も、多くの人が、長い時間TikTokの中で動画を見て、それに反応するような仕組みが取り入れられていると言う。利用者の行動履歴を見て、どのクリエイターの動画か、どのような内容の動画かを分析して適切な動画を次々と紹介できるようになっている。また個人の嗜好を把握するために、単に視聴回数や「いいね」などのリアクションだけでなく、友人に送った動画の種類もTikTok側で分析できる仕組みが取り入れられていると言う。

このようなアルゴリズムのために多くの人はTikTokにはまり、長い時間を費やすことになる。それはつまり、広告のチャンスを増やし、広告の売り上げを上げてくることだ。

TikTokと違い、LINEはコミュニケーションのツールとして普及してきた。その意味では利用時間には限界がある。今回のLINE Voomの展開は、TikTokの人気に乗ろうとということも理由だが、利用者の接触時間を増やしその広告の収益を拡大することに目的があるものと考えられる。

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