大谷翔平の成績は、4月15日現在で投手としては3試合に登板して、2勝0敗、防御率0.47、打者としては、ちょうど3割の素晴らしい成績だ。WBCでの大活躍が続いているようだ。ともかく、怪我がないことを祈る。
MLBは今シーズン行った3つのルールの改正で良い結果が出ている。試合時間は最初の11日間で、昨年の3時間9分に対して2時間38分と大幅に短縮された。またテレビの視聴率も良くなり、打率も向上し、盗塁も去年より増加している。
3つのルールの変更は、ピッチクロックの導入、物理的な塁のサイズの拡大、守備シフトの禁止である。ピッチクロックにより試合のペースが速くなり、守備シフトの禁止によりヒットが生まれやすくなり、塁の拡大でベース間の距離が少し短くなり、盗塁が生まれやすくなった。
これらのルール変更の結果、視聴者も増加しており、MLBネットワークは14年の歴史で最も多くの視聴者を獲得した。開幕日のヤンキース対サンフランシスコジャイアンツの試合は、視聴者数は348,000人で昨年の同時間帯と比較して7%増加しているそうだ。
守備シフトの禁止により、左打者の打率は、昨年同時期の.236が.245に上がり、右打者も、昨年同時期の.236から.253に上がった。盗塁の数は、最初の11日間で各チームは1.7回試みて平均1.3回成功している。成功率は79.6%で昨年の同じ時期の1.3回の盗塁の試みに対して1回の成功の成功率74.0%から向上している。
ピッチクロックは大谷翔平も投手としても打者としても違反を記録している。だが全体的にはあまり多くないようだ。最初の11日間の141試合で、ピッチクロック違反は125回に過ぎず、試合あたり0.89回で驚くほど少ない。選手はみんな十分な注意をしているようだ。大部分の68%は投手のピッチクロック違反だった。
このピッチクロックのカウンターは球場でも放送でも注目の的になっており、もうすぐピッチクロックに設置される広告も売り出されるようだ
日本はMLBと違って試合時間を短くするいくつかのルールがあるが、さらにこのMLBの3つのルールの導入を検討してみたらどうだろうか。