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Googleがプリンというモバイル決済の会社を買収した。価格は不明だが、日経新聞では200億程度と報じられている。Googleにとっては小額で日本国内で金融事業を行う足場を得たことになる。
以前金融市場に参入しようとする外資の仕事をしたことがあったが、規制が厳しく外資が新規に認可を得ようとするのは難しい。そこで既に稼働している会社で、日本の銀行と取引のある同社を買収することにより、時間を買ったことになる。
モバイル決済は、今後の市場として期待されているが、コロナによるパンデミックの現在でも普及が進んでいるとは言い難い。このプリンと言う会社も社員12人の会社で、拡大に苦労している中での買収の話で、渡りに船のだったのだろう。
日経の記事でも、オリガミが経営難になりメルカリに買収されたり、4,000万人を超える会員のいるPayPayも2021年3月期の営業損益は726億円の赤字だったことが伝えられている。
以前よりモバイル決済は増えてきたとは言え、一般の店舗などではまだまだ使えない。検索などを含めて多くのユーザを持つGoogleなら新しいサービスを付け加えて、モバイル決済の利用促進することになるのか。
PayPayが以前、大量のテレビ広告や高額のキャッシュバックで会員を集めた。しかし、会員は集まったが、利用は進んでいない。店舗側のメリットが作り出せなかったのだろうか。
モバイル決済の足踏みの現状の中で、Googleはどのような手を打ってくるのか注目される。