横浜中華街

by Shogo

用事で横浜に宿泊することになり、せっかくの機会なので夕食は久しぶりに中華街へ足を運んだ。中華街で食事をするのはもう10数年ぶりのことになる。

十数年ぶりに歩いた中華街は、以前の印象とは変わっていた。まず目についたのは食べ放題を掲げるレストランの多さだ。かつては大皿料理を皆で分け合うのが定番だったが、今は定額で好きなだけというスタイルが主流になっているようだ。さらに通り沿いでは点心のテイクアウトが充実し、小籠包や肉まんを片手に歩く観光客が多い。レストランに腰を据えるだけでなく、街全体を食べ歩きながら楽しむ空気が広がっている。

週末ということもあり、通りは若い海外からの旅行者であふれていた。友人同士でスマホを片手に写真を撮り合ったり、屋台の前に列を作ったりしている姿が印象的だ。海外からの旅行者が多いのは今やどこの観光地でも同じだが、中華街には海外の人々が集まり、多国籍な活気が生まれるという独特の雰囲気がある。

中華街で、まず目についてたのは、小籠包や焼き小籠包の店頭販売だ。特に中華大通りの鵬天閣は、長い列ができていた。ガラス越しに美味しそうな焼き小籠包が見えていて、多くの観光客を惹きつけるようだ。さらに胡麻団子やゴマ付き団子揚げ、チャーシューまんといった甘味も写真と展示で賑やかだ。

他の観光地と違って、中華街は赤や金色のネオン、無数の提灯が通りを照らし、幻想的な雰囲気が広がる。そして、街のシンボルともいえる中華街の門だ。「善隣門」をはじめ、各所に立つ色鮮やかな牌楼は絶好のフォトスポットだ。我々も写真を撮った。さらに「関帝廟」や「媽祖廟」などの歴史ある寺院は、細やかな装飾が美しく、ライトアップされてと特に映える。実際に多くの人がスマホを掲げて写真を撮っていた。

十数年ぶりの中華街は、懐かしさと新しさが入り混じる場所だった。変わったのは食のスタイルであり、変わらないのは異国の香りと賑わい。夕食をとるだけでなく、通りを歩きながら食べ、眺め、撮ることで、旅の気分をより豊かに楽しめるだろう。東京からは近いが、若い頃と違って、横浜まで足を伸ばして、中華街で食事をするということがなくなって久しい。年を取るということは、行動範囲が狭まったということを実感した。

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