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テレビを見ていたら、”Koo Koo Bananas”という言葉が出てきたので辞書で調べたら出ていない。辞書に出ていないのは珍しくはない。日本語でもテレビで使われている言葉のいくつかは、その時の流行りの芸人さんが作ったもので辞書には出ていないだろう。誰かが言った言葉に、「辞書は死んだ言葉の安置所」というのがあった。
“Koo Koo Bananas”はちょっとおかしな人というような意味に取れたが正確には分からない。 ググってみると、コトーニー・ラブが自分が作った言葉だと主張している記事だとか、実際に使われている例がたくさんあって普通に使われることばのようだ。面白かったのは、シンプソンズのなかで息子のブッシュ大統領のことを「Koo koo bananas司令官」と呼んだという例。
日本語でもテレビではこういう言葉がたくさん使われるが、最近の例は思い浮かばないが、昔でいえば「話がピーマン」とかあった。今はもう誰も使わないが、少し流行して忘れられる言葉はたくさんある。死んでいない言葉は日常で色々な意味に使われて、あるものは定着して辞書に載るのだろう。
ここまで書いて、一つ思い出したら、「きもい」とか「むずい」というのは最初は意味が分からなかった。普通の言葉を省略して短くしただけだが短すぎて別の意味を想像してしまった。分からなくて意味が通じないことは、たびたび出てくるものだ。それが外国語だとなおさらだ。何せ辞書が頼りだから死んだ人にものを聞いているようなものだ。
面白いから勝手に自分で言葉を作ってみようか。トマトでどうだろうか。外はつるつるして見かけは良いが中はドロドロ。最近のはそうでもないが子供の頃のトマトは中がドロドロしていた。だから「この仕事はトマトだね」。