高感度性能2とフェルメール

by Shogo

今年はまたフェルメールの年で、東京都美術館と国立西洋美術館にフェルメールが来ている。 東京都美術館のマウリッツハイス美術館展には、 「真珠の耳飾りの少女」と「ダイアナとニンフたち」、国立西洋美術館のベルリン国立美術館展 には「真珠の首飾りの少女」が展示されている。「真珠の首飾りの少女」は初来日だそうだ。先日読んだポール・オールスターの奥さんのシリ・ハストヴェットの書いた「フェルメールの受胎告知」によれば、この絵はフェルメールによる「受胎告知」だそうだ。目玉といういうべき「真珠の耳飾りの少女」は10年少し前の大阪以来。

どちらの美術館も4年前に行ったこともあるし、かなりの混雑だと聞いたので、今回はどちらもパスしようかなと思っていたが、夕方の閉館間際に東京都美術館に入ってみた。さすがに閉館間際ということもあり空いていて人もまばらだった。「真珠の首飾りの少女」はガラスの壁に囲まれてちょうどルーブルの「モナリザ」のような感じで展示されていたが、それでもあの一瞬でとりこになるような目の輝きは分かる。目的のものを見て、レンブラントの最後の自画像もあったし短い時間だが、行った価値はあっただろう。

帰りに暗い場所で写真を撮ったが、ケイタイ電話なので、こうしてみると高感度ノイズがすごいが、撮りたいものは撮れている。デジカメはこうやって電話に地位を奪われていくのだろうという気がしてくる。カメラを持っていないことはあってもケイタイを持たないで出かけることはないから、撮りたいものを逃すこともない。オリンパスの米谷さんが言ったという、どんなに良いカメラでもそこになければ撮れない(だから小さいカメラが良い)ということを実現しているのが、ケイタイということになる。

ということで高感度ノイズがすごくても撮りたいものを撮れるのが良いカメラという結論だ。

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