ルーブルの「フェルメール展」

by Shogo

急に思い立ってパリに出かけたのだ。忙しいと言って休もうと思えば休めるものだ。自分でなければと思って働いているが、なんとかなるものだ。と言っても、パリの道を歩きながら日本と仕事の話をしていたのだが。これも、LINEのネット通話のお陰だ。

フェルメールの絵が12枚も集まるのはそうそうあることではないし、5月に忙しくなるので4月の中旬が唯一のチャンスだった。今回のルーブルの展示は、30数枚と言われるフェルメール の作品中、三分の一が、世界各地から集まる。このような展示はもはやないかもしれないと思ったのだ。

日本での大規模な展示は、2018年と2019年に東京と大阪での「フェルメール展」で、8作品が展示された。それ以前は、2008年の東京での「フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~」で、この時は7作品が来日した。

海外の事例でも、フェルメール人気のきっかけとなった1995年から1996年のワシントンDCのナショナル・ギャラリーと1996年の本家とも言うべきマウリッツハイス美術館の展示が、それぞれ21作品と23作品や、2001年のニューヨークのメトロポリタン美術館とロンドンのナショナルギャラリーの展示が16作品と14作品の例があるだけで、珍しい出来事だ。

フェルメールの作品を全て見る旅行を始めて、すでにコンプリートしている。ただし、所蔵美術館で見ると言う、完全コンプリートはまだだ。まだ行っていないのはエジンバラとブラウンシュバイクだけだが、とりあえず、フェルメールは一休みと思っていたら、この大展示だった。

すごい人気でチケットを買うために数時間並ぶと聞いていたので、事前に日本からチケットを予約。それでも、入場までは1時間程度並んだ。

 全て見ているので感激はないのだが、何枚もの絵が並んでいるのは気持ちが良い。同時代のオランダの画家との展示だからバラバラになってはいたが、それでも、天文学者、地理学者、ミルクメイド、刺繍をする少女が同じ場所に並んでいるのはやはり壮観。

かなり混んではいたが、4日間の滞在中に2日行って十分に堪能した。後はセーヌ川の堤防をあてもなく歩いていただけだった。

時間を作ってまた書こうと思うがとりあえず生きているうちに、またフェルメール展が見られて良かった。

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