ニューヨーク時代から始まったフェルメール巡礼の状況のアップデート。ワシントンDCのナショナル・ギャラリーが、「フルートを持つ娘」はフェルメールの作品ではないと判断したので、削除した。これで、現時点でフェルメールの作品とされているのは最大35枚。個人的には、「赤い帽子の娘」は真作ではないと思うので34枚。ただし、盗難中の作品、「合奏」を除いて、コンプリート対象は33枚。コンプリートの所蔵美術館での鑑賞には、あと3枚。
ボストンの「合奏」 は盗難されて、コンプリートは不可能になっている。1989年にボストンに行った際に、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に行かなかったことが悔やまれる。あの時以来、何度もボストンには行ったが、1990年3月の盗難の後だ。
それを除くと、ブラウンシュバイク、エディンバラ、ニューヨークに行かなければならない。ブラウンシュバイクに行くために、ベルリンまで行ったが、アルトン・ウルリッヒ公爵美術館が、「二人の紳士と女」を貸し出し中で不在。それで、ブラウンシュバイクには行かなかった。エディンバラは、ロンドンにあれほど滞在して、週末もあったのに行かなかった。時間のある週末に行けばよかった。
今世紀に入って、真作と鑑定された「ヴァージナルの前に座る若い女」は、長い間、個人蔵で所在不明だったが、ニューヨークに最近、腰を落ち着けた。これもニューヨークに行かなければいけない理由のひとつ。
そのうちに行こうと思っていると、自分の時間が少なくなっていることや、また、いつパンデミックが襲ってくるか分からないために、早めに行った方が良さそうだ。
ステイタス:〇 所蔵美術館で鑑賞、△ 別の場所で実物を鑑賞、× 未見
| 作品 | ステイタス | |
| ■ アムステルダム 国立美術館 | ||
| 1 | 「牛乳を注ぐ女」 | 〇 |
| 2 | 「手紙を読む青衣の女」 | 〇 |
| 3 | 「恋文」 | 〇 |
| 4 | 「小路」 | 〇 |
| ■ハーグ マウリッツホイス美術館 | ||
| 5 | 「真珠の耳飾りの少女」 | 〇 |
| 6 | 「ディアナとニンフたち」 | 〇 |
| 7 | 「デルフトの眺望」 | 〇 |
| ■ブラウンシュバイク アルトン・ウルリッヒ公爵美術館 | ||
| 8 | 「二人の紳士と女」 | △ |
| ■ ベルリン 国立絵画館 | ||
| 9 | 「紳士とワインを飲む女」 | 〇 |
| 10 | 「真珠の首飾りの女」 | 〇 |
| ■ドレスデン 国立絵画館 | ||
| 11 | 「取り持ち女」 | 〇 |
| 12 | 「窓辺で手紙を読む女」 | 〇 |
| ■フランクフルト シュテーデル美術研究所 | ||
| 13 | 「地理学者」 | 〇 |
| ■ ウィーン 美術史美術館 | ||
| 14 | 「絵画芸術」 | 〇 |
| ■ パリ ルーブル美術館 | ||
| 15 | 「レースを編む女」 | 〇 |
| 16 | 「天文学者」 | 〇 |
| ■ロンドン ナショナル・ギャラリー | ||
| 17 | 「ヴァージナルの前に座る女」 | 〇 |
| 18 | 「ヴァージナルの前に立つ女」 | 〇 |
| ■ロンドン ケンウッド・ハウス | ||
| 19 | 「ギターを弾く女」 | 〇 |
| ■ロンドン 英国王室コレクション | ||
| 20 | 「音楽のレッスン」 | 〇 |
| ■エディンバラ 国立スコットランド美術館 | ||
| 21 | 「マルタとマリアの家のキリスト」 | △ |
| ■ダブリン アイルランド国立美術館 | ||
| 22 | 「手紙を書く婦人と召使い」 | 〇 |
| ■ワシントンDC ナショナル・ギャラリー | ||
| 23 | 「手紙を書く婦人」 | 〇 |
| 24 | 「天秤を持つ婦人」 | 〇 |
| 25 | 「赤い帽子の娘」 | 〇 |
| ■東京 国立西洋美術館 | ||
| 26 | 「聖女プラクセデス」 | 〇 |
| ■ニューヨーク メトロポリタン美術館 | ||
| 27 | 「水差しを持つ女」 | 〇 |
| 28 | 「少女」 | 〇 |
| 29 | 「眠る女」 | 〇 |
| 30 | 「信仰の寓意」 | 〇 |
| ■ニューヨーク フリック・コレクション | ||
| 31 | 「兵士と笑う娘」 | 〇 |
| 32 | 「稽古の中断」 | 〇 |
| 33 | 「婦人と召使い」 | 〇 |
| ■ ニューヨーク レイデン・コレクション | ||
| 34 | 「ヴァージナルの前に座る若い女」 | △ |
| ■ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館 | ||
| 35 | 「合奏」 (盗難のため行方不明) | × |
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デルフトのフェルメール https://shogomiyata.net/archives/9206
フェルメールとデルフト陶器 https://shogomiyata.net/archives/9213
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