ユニリーバのFIFAの契約の記事を読んで以来、最高位のスポンサーであるFIFA Partnersの契約状況が気になっていていた。今度は、マクドナルドが契約をした記事を読んだので、改めてFIFAのサイトを見てみた。相変わらずFIFA Partnersとして、Coca-Cola、Adidas、Wandaの3社が表示されていた。
それで、さらにFIFAのサイトの下層まで行って、 2026年大会のセクションのスポンサーを見てみると、そこにも、FIFA PartnersとSponsorの表示がされていた。そこではFIFA Partnerとして、三社に加えて、Hyundai、Qatar Airways、VISAの三社を加えた六社が表示されていた。ワールドカップ・スポンサーとしては、Budweiser、McDonalds、Rexonaの3社。ユニレーバは、Rexonaだけを表示するようだ。
やはり思ったとおり、Hyundai、Qatar Airways、VISAが契約を更新しないわけはない。普通に考えて、世界最大の市場である北米で行われるワールドカップのスポンサーをこの時点で降りると言う事はありえない。
それを考えると、FIFAと言うのは、なんと殿様商売をしていると言うことだ。FIFA Partnersと言えば、4年間で数百億円も支払う契約である。その契約をしているのかかわらず、サイトに名前が表示されていないと言うのだから、呆れてしまう。Hyundai、Qatar Airways、VISAはクレームしないのだろうか。
FIFA Partnersは、六社でこれ以上増えないと思われるが、ワールドカップ・スポンサーは今後相当増えてくる。それぞれのカテゴリーで競合入札までは無いにせよ、かなり高額の金額をふっかけてスポンサー選びをしている真っ最中なのだろう。
FIFAのスポンサーは、三層になっている。最上位は、FIFA Partnersで、FIFAが主催する全てのイベントのスポンサーになるほか、様々なFIFAとの協力関係を持つことができる。二番目が、World Cup Sponsorsで、これはワールドカップだけの権利。三番目が、Regional Supportersで大陸別の地位だけのスポンサーで権利は限定されており、大会時には看板は表示されない。このレベル別に、多数の企業との契約交渉中と思われる。
ワールドカップのサイトを見て思ったのは、まだ、決勝や開幕の会場が決まっていないことだ。準々決勝以降は、全てアメリカなので、決勝もアメリカだが、1994年のようにロサンゼルスなのか、それとも他の都市なのか。候補になるようなインフラの整った大都市は、FIFAにプレゼンしていることだろう。そこから、条件の良いところをFIFAが選ぶ。どこまで行っても楽な商売だ。
それにしても、改めて、サイトに表示されている、今回のロゴを見てみると、ロゴの真ん中に写真が表示されていることにどうしても違和感を感じてしまう。ロゴやエンブレムといったものは写真ではなくデザイン化されたものと言う固定概念があるから、それから逃れられないようだ。