光ファイバー化率

by Shogo

調査会社のDataReportalによれば、全世界のインターネットの普及率は64.6%だそうだ。当然これは地域差が大きい。北ヨーロッパでは97.3%、西ヨーロッパは93.5%、北米は92%に達している。その一方、東アフリカでは23.3%、中部アフリカが28.2%と大きな普及率の違いがある。

これは国別でも同じように大きな差が現れる。通信インフラを整備するためには、大きな投資が必要になるため、経済状態によっては対応できない。

このインターネット接続も、国によってはまだまだ電話回線やケーブル回線を使っているケースも多い。OECDの資料では、加盟国平均で電話回線やケーブル回線によるインターネット接続は64%を占め、光ファイバーでの接続は35.9%に過ぎない。

この光ファイバーでの接続の世界のランキングは、トップは以前より韓国が占めている。韓国の光ファイバー化率は87.3%で、日本の84%よりも常に上位にある。3位にはスペインの81.2%。スウェーデンが4位で79.6%、フランスは51.4%で5位。米国は19.9%でOECD平均の35.9%にはるかに及ばない。さらに低いのが、イタリアが16.4%、ドイツが8.1%と、主要先進国であっても光ファイバー接続はまだまだ追いついていないようだ。

当然のことながら、日本や韓国のような小さな国は有利になる。と思ったが考えてみると、イタリアやドイツも、そう大きな国ではないので、どうしてこのように光ファイバー接続率が低いのか理由がよくわからない。

考えてみれば、モバイルインターネット通信のスピードは4Gになって上がっており、これが5Gになればもはや光ファイバーは必要なくなる。発展途上国が固定インターネット接続の段階をせずに、モバイル通信によりインターネット接続を整備している状況をリープ・フロッグと呼ぶが、光ファイバーについても同様に、先進国においても、リープ・フロッグ現象で一足飛びに高速モバイルインターネット接続を実現するのかもしれない。現時点においては5Gは多数の基地局の整備が必要になるが、国中に光ファイバーを敷設することを考えれば、まだ安上がりであろう。

1980年代の初めに、先輩と20世紀中に家庭に光ファイバーが敷設されるかどうかの賭けをしたことを思い出す。私は肯定で、彼は否定だった。我が家が光ファイバーを引いたのは1990年代の終わりの方だが、それでも20世紀中だった。その時点で先輩は退職されて、年賀状のやりとりになっていたので、賭けの話はそのままになっている。そもそも賭け金などを決めていなかったので、それを賭けと呼べるのかどうかもよくわからない。

我が家の光ファイバーも接続会社を代えて変えて二代目になっている。家を建てたときに、各部屋にLAN接続をするためにパイプを通していたが、最初に光ファイバーにしたときに、パイプが細すぎて電話線やテレビ線が邪魔でLANケーブルを通せなかった。だから、家の中は無線LANになった、最近になって5Gの無線ルーターが家庭用にサービスされるようになったので、光ファイバーを止めて5Gの無線ルーターにしようかと考えているところだ。

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