チョコレートの価格上昇が世界的な問題となっており、日本においても値上がりしているようだ。高血圧対策で、積極的にチョコレートを食べているので値上は困ったものだ。
日本のチョコレートの価格上昇見られるというが、まとめて買っているので実感はしていなかった。東京23区の消費者物価指数によると、2024年11月時点でチョコレートの価格は前年同月比で28.5%上昇したそうだ。この上昇率は食品全体の中でも特に高く、今話題の米類の62.8%に次ぐ水準となっている。
2025年のバレンタインシーズンに実施された調査では、価格上昇の影響を「感じている」と回答した人が67.3%に上り、多くの消費者がチョコレートの値上がりを実感していることが明らかになっている。実際に、板チョコレートの価格は前年より40%以上上昇しているケースもあるようだ。
国際的にも状況は同様で、英国では2025年5月にチョコレート価格が年率17.7%上昇し、記録開始以来最高の上昇率を記録した。これは2016年の記録開始以来最も急激な価格上昇となっている。
カカオ価格高騰の主要原因
気候変動による供給不足
チョコレート価格上昇の最大の要因は、原料であるカカオ豆の国際価格の異常な高騰だという。世界のカカオ豆の約3分の2を生産するコートジボワールとガーナで、気候変動の影響により収穫量が大幅に減少している。エルニーニョ現象や異常な降雨パターンが続き、カカオの病害が増加したことも生産低下の一因となったそうだ。
国際ココア機関のデータによると、2024年12月のカカオの平均価格は1kg当たり10.35ドルと、2年前の4倍以上に上昇した。2022年の平均価格が1kgあたり2.39ドルだったのに対し、2025年1月には10.75ドルに達し、わずか3年間で約4.5倍の値上がりという異常事態だ。
労働環境の改善とコスト上昇
カカオ農園での児童労働問題が国際的に指摘され、フェアトレード認証や生活賃金保証の取り組みが求められる中、農家のコストが上昇し、それが価格に反映されている。これが、値上がりの原因なら、仕方ないし、むしろ喜ぶべきことだ。
世界的な需要増加
アジア市場では中間所得層の増加に伴い、チョコレート消費が拡大している。特に高カカオ含有量のチョコレートやオーガニックチョコレートの需要も増えており、供給が追いつかない状況が続いているようだ。これは、私と同じ、高血圧対策で高カカオ・チョコレートの人気が高くなっているのだろうか。
投機的要因と金融市場の影響
問題なのは、投機資金の流入のようだ。2024年以降、ヘッジファンドや機関投資家がカカオ先物市場に大量に資金を投入し、実際の需給バランス以上に価格を吊り上げる事態が続いているのだという。ニューヨーク市場では、2024年3月に初めて1トンあたり1万ドルを突破し、1年で3倍という記録的な高騰を記録した。これが原因なら、腹立たしい。
このように、チョコレートの価格上昇は、気候変動による供給不足、労働環境の改善コスト、世界的な需要増加、投機的要因、そして複合的な経済要因が絡み合った結果として起きているようだ。この「カカオショック」は一時的な現象ではないとも見込まれており、今後の値上がりが続く可能性は高いようだ。高くとも、健康にも良くて、美味しいチョコレートは、コーヒーのように止められないから、受け入れるしかないか。