「ChatGPT」の週間アクティブユーザー数7億人

by Shogo

AIチャットボット「ChatGPT」の週間アクティブユーザー数が7億人に達したそうだ。

2022年11月のリリース以来、わずか5日で100万人を突破し、2カ月で1億ユーザーを達成した。その後も成長が加速し、2024年末には週間アクティブユーザーが3億人、2025年2月時点では4億人、そして2025年8月に7億人だ。最新の統計では、月間訪問者数は23億人に達しており、このペースでは2025年末には週間アクティブユーザー10億人も視野に入っている。

AI普及が遅れていると見られていた日本国内でも、その波は顕著で、2024年には日本のChatGPTユーザーが約600万人と前年比2倍に拡大。大企業を中心に、業務効率化・コンテンツ生成といった目的で導入が進みつつあるという。

この成功は、その直感的で自然な対話能力にあるだろう。複雑なコマンドを覚える必要がなく、まるで人間と話すかのように質問や依頼ができる。これにより、技術に詳しくない一般ユーザーでも簡単に利用を開始できた。最近は、検索するようなことでも、AIに聞くことが多くなった。

さらに、多岐にわたる用途への対応可能なことも成長を支えている。単なる質問にとどまらず、文章作成、アイデア出し、プログラミングコードの生成、データ分析など、その用途は多岐にわたる。学生の学習支援から、企業のコンテンツマーケティング、ソフトウェア開発まで、幅広いニーズに対応できる点が、多様なユーザー層の獲得につながっている。

今週行われた私の授業のテストでも、持ち込み可能ということで、授業のパワポをAIに読み込ませて分析した結果のプリントを持っている学生がいて驚いた。ちなみに、その学生には満点を与えた。

さらに、ChatGPTの成功は、一般用途のチャットボット型AIとして初めて登場して、AIのデファクトスタンダードになったことが大きい。多くのユーザーにとっては、チャットボット型AIは目新しくバイラル化したことが要因だ。

ChatGPTはユーザーにとってのAIの代名詞であり、多くの企業や開発者は、ChatGPTを前提としたサービスやツールを開発し、エコシステムを構築していくことになった。

もちろん、そのためには優れたサービスであることが前提だ。ChatGPTは何度も進化を遂げてきた。継続的な技術革新が続いている。GPT-5のような次世代モデルの発表を控えており、登場以来、常に最先端を走り続けている。GPT-4oの登場もユーザー数増加に大きく貢献した様だ。音声や画像といったマルチモーダルな機能が強化されたことで、ユーザー体験はさらに向上し、新たな利用方法が生まれた。

次々と新しい機能やアップグレードを投入して話題を途切れさせないマーケティングも優れていた。スカーレット・ヨハンソンの声を勝手に使うというミスもあったが、あれさえも結果的には大きな話題を作った。

ChatGPTの成長は、優れたプロダクトが持つバイラルな力と、ターゲット市場の拡大、そしてマーケティング戦略が融合した結果だと言えるだろう。これは、テクノロジー企業だけでなく、あらゆる業界が学ぶべき成功事例だろう。

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