The Browser CompanyのDia

by Shogo

AIとブラウザが融合した次世代のWebブラウザ、「Dia」の招待状が届いた。The Browser Company(Arc ブラウザ開発元)が手がける「Dia」は、従来のブラウザとは根本的に異なるアプローチで、AIを中核に据えた革新的な製品だそうだ。

2025年6月にベータ版がリリースされたDiaは、単にAI機能を追加したブラウザではなく、自然言語での指示による情報収集、複数タブの同時処理、カスタマイズ可能なAIアシスタントなど、Web利用の概念そのものを再構築するというコンセプトとなっている。

さらに、The Browser Companyの買収のニュースが先週あった。コラボレーションツールを提供する豪アトラシアンは、2025年9月4日に「The Browser Company」を約6億1,000万ドル(約610億円)で買収すると発表した。

アトラシアンは、AI時代におけるブラウザを再構築すると買収の目的を説明している。既存のブラウザは「閲覧」のために作られており、「仕事」に最適化されていないというのが彼らの見解だ。

買収後もThe Browser Companyは独立した運営を継続し、既存のブラウザ「Arc」と「Arc Search」の提供も続ける。しかし、今後はDiaの開発に注力していく方針だそうだ。

Arcはデザインの良さで使い始めていたのだが、デザインだけではブラウザ戦争に勝てなかったということだろう。市場からは撤退しないが、今後は新たなサービスが加わることがない。これでは、自然死を待つということなのだろう。

Diaは、まだ使い始めてもいないので、よく分からないが説明によると、今までのブラウザとは使い勝手が違うようだ、説明によると、Diaの最大の特徴は、「チャットを通じてウェブを使う」というコンセプトだ。従来のブラウザがURLバーやタブ、ブックマークを介してウェブページにアクセスするのに対し、Diaは自然言語による指示でインターネットを使う。

それは、ChatGPTとブラウザが一体化したような感じらしい。例えば、「今週のニュースをまとめて」や「次の週末に行ける東京近郊の温泉を探して」といった質問を投げかけると、Diaは自動でウェブを検索し、複数の情報源から統合した回答を生成してくれるという。これは、従来の「検索エンジンで検索し、複数のタブを開いて情報を整理する」という手間を大幅に削減する。つまり、話題のAIエージェントがブラウザに常駐している感じだろうか。

現在、DiaはmacOS 14以降のApple Silicon搭載Mac専用のベータ版として、Arcの利用者向けに提供されている。WindowsやLinuxには対応していない。この「Mac限定」という方針は、単なる開発リソースの問題だろうか。

Mac限定やArc利用者限定という条件は、希少性をもたらす。誰もが使えるわけではないという、欲求を掻き立てるマーケティング戦略なのだろうか。

あるいは、The Browser Companyの既存ユーザーであるArc利用者は、新しいテクノロジーやツールに対して感度が高いアーリーアダプター層と考え、この層をまず取り込みたいのだろうか。

いずれにせよ、圧倒的なシェアを誇るGoogle Chromeに挑戦しているブラウザは多い。最近のもので、PerplexityもAIを売りにした「Comet」をリリースしている。だから、全面的に市場を開拓するのは難しいから、まずMac限定ということなのだろうか。

まだ、セットアップが終わったばかりなので、ようやくこれから使ってみる。

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