牛乳入りコーヒーの健康効果

by Shogo

牛乳の健康効果に付いての記事を読んだ。牛乳の健康効果については、以前から興味を持っていた。それは、牛乳が様々な病気を生むという説があるからだ。実際に母も医者から、「牛乳を飲むとがんになる」と言われて、牛乳を一切口にしなかった。

それと、もう一つは、コーヒーに牛乳を入れるとコーヒーの健康効果を阻害するということについて疑問を持っていた。普段のコーヒーの飲み方は、朝のコーヒーを飲む際には、最初の数杯はブラックで飲んでいて、その後は牛乳を入れるからだ。聞いた話では、健康に良いコーヒーのクロロゲン酸が牛乳の蛋白質と結合して効果が失われるということだ。

その2つの疑問があったので記事を読んでみた。

NYTの記事によると、牛乳は健康に良いとは断言できない複雑な理由があるそうだ。

まず、牛乳は健康な食生活に不可欠という考えは誤解だという。牛乳がカルシウムなどの重要な栄養素を多く含むことは確かだが、専門家は現代の食生活において、牛乳を飲まなくても栄養ニーズを満たすことは十分に可能だと述べている。骨を丈夫にするためには牛乳が不可欠だと長年信じられてきたが、最新の研究では、牛乳の摂取量と骨折リスクの間に明確な関連性は見出されていない。小魚や葉物野菜からもカルシウムは摂取できる。

また、低脂肪乳が常に健康的という考え方も一概には言えないという。心臓病のリスクを減らすために低脂肪乳が推奨されてきた歴史がある一方で、全脂肪乳には2型糖尿病のリスクを減らす可能性が示唆されるなど、どちらが優れているかという強い証拠はまだないそうだ。

カロリーが低いことは事実だろうが、どちらを選ぶかは個人の好みや健康目的によるという。同様に、健康的なイメージがある植物性ミルクも、牛乳と比べてタンパク質などの重要な栄養素が不足していたり、余分な砂糖やナトリウムが含まれていたりすることがあるため、必ずしも牛乳より優れているとは言えない。

さらに、乳糖不耐症の人は乳製品を完全に避けるべきというのも誤解だ。硬いチーズやヨーグルトなど、乳糖の含有量が少ない乳製品は症状が出にくいことが分かっている。

結論として、牛乳は豊富な栄養素を含むが、それを補う代替品も多く、必ずしも健康に不可欠ではない。その健康効果は、個人の体質や摂取方法によって異なり、一概に「良い」「悪い」とは言えないという内容で、牛乳が有害かどうかは明確ではないようだ。

この記事では、牛乳の影響がよくわからないので、更に調べてみるといくつかのことが分かった。

アメリカの研究とは対照的に、日本での大規模研究では牛乳や乳製品の摂取が死亡リスクを低下させるという結果が一貫して報告されている。多分、この違いの背景には、摂取量の差があるだろう。アメリカでは牛乳はガロンの容器で売られているほど大量摂取が一般的だ。確かにアメリカでは牛乳はガロンで売られている。

対して、日本人の摂取量は平均でアメリカ人の約3分の1程度に留まっており、この適度な摂取量が負の影響を回避しながら健康効果を得られる理想的な範囲と考えられているようだ。

科学雑誌『PLOS ONE』に掲載された、森永乳業とDeNAが行った研究報告では、日本での40~59歳の男女を対象として、乳製品の摂取と脳卒中の発生率の減少に関連が見られたという内容になっている。また、牛乳に含まれるカリウムが血圧低下に寄与する可能性も指摘されている。高血圧の筆者にとっては朗報だ。

また、弘前大学の長期研究では、牛乳摂取量が少ない人は多い人と比べて2.73倍も認知機能が低下しやすいことが判明している。これは、牛乳に含まれる多様な栄養素が脳の健康維持に貢献しているということだ。

ただし、牛乳とがんの関係については複雑な側面があるという。欧米の研究では前立腺がんや卵巣がんのリスク増加が報告される一方で、日本の研究では男性が月1~2回、女性が週3~4回牛乳を飲む人において、がんの死亡率が低下するという逆の結果が得られている。これは、前述の摂取量との関係があるのかもしれない。

結局、記事ではコーヒーの健康効果と牛乳の関係はよくわからなったので、AIを使って調べてみた。

牛乳入りコーヒーにおけるクロロゲン酸の効果解説

牛乳入りコーヒーを摂取した際のクロロゲン酸(CGA)の作用は、大きく分けて「消化管内での体内動態」と「細胞レベルでの抗炎症活性」という異なる評価軸があります。


1. 消化管内での体内動態(バイオアベイラビリティ)の低下

  • ヒトによる臨床試験で、コーヒー単独と牛乳混合コーヒーをそれぞれ摂取後の尿中CGA回収率を比較。
    • コーヒー単独:尿中回収率 約68%
    • 牛乳混合:尿中回収率 約40%
  • 解釈:摂取直後、牛乳中のカゼインやラクトグロブリンなどのタンパク質とCGAが結合し、一部が不溶性複合体となるため、腸管からの吸収率が低下。その結果、血中移行や尿中排泄が抑制される。

2. 細胞レベルでの抗炎症活性の増幅

  • in vitro実験で、あらかじめCGAと牛乳タンパク質を結合させた複合体を免疫細胞に作用させたところ、
    • 単独CGA処理と比較してサイトカイン産生抑制など抗炎症マーカーが2倍に増大。
  • メカニズム:CGA–タンパク質複合体は、細胞膜表面の受容体や細胞内シグナル伝達において単独CGAよりも強い親和性や安定性を示し、抗炎症シグナルを効率的に誘導するためと考えられる。

3. 実際の健康効果を考えるポイント

  • 牛乳入りコーヒーを飲むと、腸管での吸収量は減少するものの、
  • 残存する複合体は、細胞レベルでの抗炎症作用を高める可能性がある。

したがって、

  • 全身へのCGA供給量を重視するなら「ブラックコーヒー」。
  • 局所的な抗炎症シグナルの強化を期待するなら「牛乳入りコーヒー」も有効、という使い分けが考えられます。

Perplexity

つまり、ブラックコーヒーも牛乳入りもどちらも健康効果があるということのようだ。

ブラックコーヒーは、CGA(クロロゲン酸)がバラバラのまま吸収される、身体中に広く巡る。全身的な抗酸化・抗炎症を狙える。

牛乳入りコーヒーは、CGAが牛乳タンパク質とくっついて「かたまり」になり、 吸収量は減る。だが、そのかたまりが持つ「強いスイッチ作用」で、近くにある免疫細胞をしっかり抑えることができる。喉や胃腸での抗炎症シグナルを強めたいときに有効だということのようだ。

結論としては、前に聞いたコーヒーに牛乳を入れると健康効果が失われるというのは間違いで、ブラックと牛乳入りをどちらも飲んでいるのは意味があるようだ。

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