コンピュータ・ウィルス

by Shogo

会社のPCがウィルスに感染して大騒ぎだ。海外に行ってホテルのPCにUSBメモリを差して使って、その時に感染したのを気がつかずに会社のPCに使って会社のシステムに広がったようだ。まだ被害の大きさが分からないが、深刻な事態だ。会社のウィルスチェックに引っかからない新種ということで検出できないから問題が大きくなっている。感染しているのかしていないのが分かり難いことが問題なのだ。

会社もどこもすべてシステムによっているから、これが止まるということは電気や水がなくなるのと同じことで生存にかかわる問題だ。こういうリスクがあるので原則的にはUSBメモリは禁止されているが、届け出て会社の暗号化できるUSBメモリが貸与されれば使用可になっている。だが、この会社暗号化のUSBメモリでも今回の問題は防げなかった。 でも使用できるということで、USBメモリの使用禁止に対する心理的障壁を下げてしまったのは事実だ。現に個人用の大量のUSBメモリが使用されていたことが、今回調査されて分かった。禁止は禁止でなければならず、限定的であっても使用を認めたことが今回の問題の始まりで、管理者側の問題のような気もする。すでにクラウドの時代な訳で、個人用に大容量の保管場所がネット上にあれば良いような気がする。自社で作らなくても、たくさんのサービスがすでにあるから契約するだけの話だ。

それから、もうひとつの問題は、海外、国内を問わず、ホテルなどにある公共のPCを使ったことにある。ちょっとウエブを見るとかなら良いが仕事やメールを見るとか、重要なことに使ってはいけないのだ。ウィルスはどこにいるかわからないし、常に新種も作られているからだ。個人の暗証や業務のデータをこういうPCで使うと何が起こるか分からない。基本的にはネット上は無警察状態の暗闇だ。

コンピュータ・ウィルスは自律性があって自己を増殖するから、そのように作られているからだが、生物の定義の範囲内に収まると読んだ気がする。そうであれば、物性を持たない生物ということになる。たまたま先週から読み始めた「幼年期の終わり」は、そんな物性を持たない生物に最後に進化するが、なんとなく奇妙な偶然だなと勝手に思っている。要は人間であってもコンピュータ・ウィルスであっても同じように行動しているだけかもと不思議な気持ちが、「幼年期の終わり」を媒介にしてふと思ったということだけ書きたかった。

秋の深まりを感じる季節になって、朝の散歩も着こんで出かけるようになった。今日も雲が出ているが天気は良くなりそうだ。写真は、先日の旅行の際に子供の頃に良く乗った電車の終点の駅まで行ったときに撮ったもの。コンピュータ・ウィルスとは何の関係もない。

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