南米の4カ国、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、チリが2030年のFIFAワールドカップの招致活動開始を発表した。2030年の大会は、第一回大会の1930年にから数えて100年目の大会となる。第一回大会は、開催地が決まらず、そのときに手を上げた、ウルグアイで開催された。今回の4カ国は、ワールドカップをそのルーツに持ち帰ると言う企てだと説明している。
FIFAワールドカップは、原則として一カ国での開催としてきたが、 2002年に初めて日韓で共済され、2026年には、カナダメキシコ、アメリカの三カ国で共同開催される。もし南米の招致が成功すれば、4カ国共同開催のはじめてのケースとなる。
FIFAワールドカップは、規模が拡大し、2026年大会は、それまでの32チームから、48チームになる。開催基準も、4万人以上のスタジアムが12か所必要となり、もはや一国の開催では難しいケースも多い。今後は共同開催が増えるのだろう。日本も2002年以来の単独開催をめざしているが、難しくなってきているのではないだろうか。2022年カタール大会は、アジアでの開催となり、アジアに戻るのはずいぶん先とも考えられる。
2030年大会に、すでに立候補を表明しているのはスペインとポルトガルの共同開催とモロッコだ。事実かどうかわからないが、アラブ首長国連邦とバーレーンと一緒にイスラエルが立候補すると言う話もあるようだ。イギリスとアイルランドは、他の五カ国とともに立候補を検討したが、既に断念したと報じられている。
南米4カ国が招致に成功すれば、南米でのワールドカップは2014年の、ブラジル大会以来となる。FIFA傘下の大陸サッカー連盟は、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、北中米、南米の5つに分かれている。ブラジル大会の2014年以来16年開いているので、持ち回りとしても、充分可能性もあり、100周年を第一回開催地で祝うと言う意味でも可能性があるような気がする。ただ、そう簡単にいかないのが、FIFAと言う組織の恐ろしいところだ。2030年大会は2年以内に開催地が決まると言うことだがそれまでに何があるかわからない。