小平と八王子

by Shogo

土曜日は雨だったから、郊外の美術館を二つ回る予定だったので車で出かけたが、これが大失敗。まず、小平から八王子が30分もかからないと思っていたが、ここが1時間半。八王子からの帰りの高速が大渋滞で2時間。高速を降りて下の道を走ったのも失敗だったかもしれない。

見に行ったのは、「大辻清司フォトアーカイブ 写真家と同時代芸術の軌跡 1940-1980 」と「たむらしげるの世界展Ⅱ 空想旅行」

まず最初に 武蔵野美術大学 美術館に大辻清司。会場は大学の中にある美術館で雨の中、オープンキャンパスが開かれていて賑やかだった。大辻清司は名前は何度も聞いたことのある写真家・教育者だが作品を観たのは初めて。時代を考えるとずいぶんモダンな作品が多く、いくつかの作品はほしいくらいだった。少し驚いたのはカラーの作品もあったこと。基本的には、同時代の芸術運動と連動した作品が多く含まれるためか非常にコンセプチュアルで、過去の写真家という感じがあまりしなかった。

ムサビから車で八王子市夢美術館にむかったのだが、これが先に書いたように誤算で思った以上に時間がかかり、土曜日の予定が狂った原因のひとつだ。たむらしげるは昔から好きなイラストレーターで絵本も持っているので見たかったのだが、会場にはたくさんの作品が展示され非常に満足。過去の様々な手法を使った作品が展示され、知らなかったことが多いことが分かった。プリントゴッコを使った作品まであった。

特に好きだったのは、イラストを背景や登場人物を別に水彩画の画用紙にプリントして、登場人物などを切り抜いて背景の前に配置して、これを写真に撮ったもの。そうすることによって背景がボケたりと非常な立体感が出て不思議な雰囲気に仕上がっていた。どれにせよ、非常な静けさと透明感のたむらさんの世界が展開していて見あきなかった。これも帰りが遅くなったことの原因のひとつ。

結局、家に帰りついたのは8時を過ぎてしまい、予定がこなせなくなった。今朝は朝から良い天気で、散歩が気持よかった。梅雨入りしたようだが、今のところ天気が良くて爽やかだ。もうすぐ知人に会いに行くのだが、今日は自転車日和だ。

■大辻清司フォトアーカイブ 写真家と同時代芸術の軌跡 1940-1980
会 期|2012年5月14日(月)-6月23日(土)

武蔵野美術大学 美術館 展示室2

■たむらしげるの世界展Ⅱ 空想旅行
会期 2012.06.01(金)-2012.07.16(月・祝)

八王子市夢美術館

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