土曜日の夜に「横山大観展」夜間特別展覧会にご招待いただいて横浜美術館まで行ってきた。今までの大観についての知識がいかに狭いものかが良く分かってよっくりと大観の主に大正期の作品を堪能してきた。なお、撮影は夜間特別展覧会のために特別に許可されておこなった。
大観と言えば霊峰富士に屈原ということだったので、まず 屈原。この絵は写真でしか見たことがなかったが実物はかなり巨大でかなりの迫力。厳島神宮に所蔵されていて、貸し出しの例は珍しいと説明してくださった学芸員の方のお話だったので、実物を見られるのはかなりのラッキーなことのようだ。小さな写真では良く分からなかった屈原の右の雲とか鳥とか植物の様子が良く分かった。
今までの固定観念で霊峰富士の印象が強いので、前に「生々流転」を見たことがあったが、それでも墨絵ということはあまり考えていなかった。でも墨絵が結構あってかつどれもいい感じなので大観という画家のごく一部しか知らなかったことを実感。この屏風の前にしばらくたって見ていたがいい感じだ。いい写真と同じで諧調が豊かで、右と左の対比がすごく気に入った。
色彩の美しい絵は琳派の作品を学んで書いたそうだが、何点かは琳派というよりモダンな感じのする構図で琳派と言う感じはまったくしない。琳派を学んだでそこから大観の絵を確立していったということなのだろう。
今朝は忙しかったので 「横山大観展」の紹介だけで、時間をとって続きを書いてみたい。
「横山大観展―良き師、良き友」
会期:2013年10月5日(土)~2013年11月24日(日)
※会期中展示替えがあります。(前期:10月5日~30日、後期:11月1日~24日)
休館日:毎週木曜日
会場:横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
開館時間:午前10時~午後6時(入館は閉館の30分前まで)