今年の夏はオリンピック。早いもので北京からもう4年だ。気になるのは日本選手の活躍だが、すでにもう一つの戦いは始まっている。それは、ニコンとキヤノンの2大カメラメーカーの新機種投入だ。どちらもオリンピックに合わせて新機種を開発してオリンピック前に市場に出すのが通例だ。今年もすでに両社から新機種がいくつも発売された。デジタル技術を背景に前機種よりはるかに高性能になっている。このあたりはパソコンのスペック競争を思い出させる感じだ。高感度とか連射速度とかかなりの改良が見られるようだ。
と言ってもあまり興味がないのでフォローしている訳でもない。最近はおもちゃのカメラで撮ったような画質がむしろ好みだ。でも市場的には画素数とか高精細とか重要な点として評価されるので、どういう構成になっているかで売り上げが変わるだろう。二大メーカーの攻防は決着がつきにくいようで、その結果として世界的には日本メーカーを凌ぐカメラは出てきてはいない。日本の産業という観点からは、ますます競争して、それから多くのカメラファン日本人が買ってカメラ産業が盛り上がるのが望ましい。
自分は現時点ではフィルムがメインで、デジカメをあまり使っていないので、基本的にスルーだ。このところのデジカメの流れは、メラーレスとローパスフィルターレスのようだ。ミラーレスは一眼レフのミラーを廃止して光学ファインダーを失くしたカメラで市場が拡大中だ。 ローパスフィルターレスはローパスフィルターというモアレなどを除去するためのフィルターが画像センサーの前についているのが普通だが、これを外したもの。高精細な画像が撮れるが、モアレなどが出るためにこれの対応がかなり高度な技術のようだ。こういう技術が出てくる限り、日本のカメラは大丈夫そうだ。今年もオリンピック会場で圧倒的な日本製カメラの存在感を見せつけてほしい。