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高碑店古典家具街は1km以上の通りの両側にぎっしりと家具屋が並んだ通りである。場所は天安門から長安街をタクシーで30分ほど東に行ったところだ。地下鉄でも1号線の終点から八通線に乗り換え、 高碑店という駅で降りて10分ほど歩けば着く。高速道路のそばなので、国貿のあたりからタクシーに乗ると10分ほどなので、いつもタクシーで行く。料金も20元以内。
この通りの家具屋は高価なものから安いものまで、何でも売っている。ここに家具を探しに行った。買うのはもちろん高価なアンティークではなく、アンティーク風に作ったレプリカだ。
明の時代の家具は、シンプルで曲線を生かした優美なデザインで、かつエルゴノミクス的にも優れていそうで、欲しいと思っている。
清の時代には満州族の好みが入って、より装飾的なデザインになっているそうで、人によってはこちらが好みという人もいるだろう。
こういう物は大抵、本物で何万元とかするので、買えない。
アンティーク風にすでに作ってあり、それを買う場合とお店によっては、オーダーできる。胡桃の木でとか楡の木でとか材料や色を選んで注文する。オーダーできる店であれば、値段が特別高くなる訳ではないようだ。
サイズが問題で、北京のような広い家を対象とした家具は日本の狭い家では確実にサイズが合わない。前にアメリカから持って帰った家具は大きすぎで日本の家では違和感を感じる。
この日は下見ということで注文はしなかったのだが、明朝デザインの薬箱のチェストが気に入って値切ったのだが交渉不成立で手ぶらで帰った。家具街は他と違ってあまり値引きしないで販売するのだろうか。言い値と販売価格の関係の解明は次回以降の課題だ。