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高碑店を歩いて気がつくのは、家具のデザインとして、明朝様式、清朝様式、チベット様式があるようだ。家具に詳しくないので正確でないかもしれないが、シンプルで曲線を生かした明朝、彫刻など装飾的な清朝、色やデザインが大胆で鮮やかなチベット。
個人的にはシンプルな明朝や大胆なチベットに惹かれる。ただ、チベットは家具屋でみている分にはいいのだが、家に持って帰った途端に家の他のものから浮いてしまう恐れがある。
その点、明朝の家具は驚くほどモダンなので我が家でも合いそうだ。この感覚は共通のものだと思う。カール・ハンセンの有名なYチェアは、デンマーク人のデザイナーが明朝の家具の写真を見て、それを参考にしてデザインされたそうだが、参考にしたというより、まるで明朝のデザインをまんまパクったという印象だ。
高碑店の通りの表側は、すべて店舗になっているが、裏側にはここで販売する家具を作る工場が並んでいるようだ。元々は家具工場のエリアだったのが、店舗もでき始めて今のように表に店舗、裏に工場となったと聞いた。
家具だけではなく、このようなインテリア関係のグッズや漆の小物関係を売っている店も多い。
印象的には思う以上にチベット家具の店が多く、人気を窺わせる。
それにしてもこんなにたくさん店が並んでおり、いつ行ってもたくさん客が来ている訳ではないので採算はどうなっているのだろう。店舗数で言うと百の単位で店があるはずだ。時々発送もしているので卸売もしているということなのだろうか。