PKの成功確率

by Shogo

PK戦で負けてしまった。

2010年の南アフリカ戦と同じ幕切れだ。ベスト8を目指した、南アフリカでのウルグアイ戦では、どちらもゴールを奪えないまま、最後はPK戦になった。

クロアチアは、試合前からスペインやドイツと違い、なんとかなるかもしれない相手だと勝手に思っていた。前回の準優勝チームとは言え、あれから4年経っている。またしても、名前だけで判断して決めつけてしまう、なんの根拠もない思い込みだ。これがなんと多いことか。

日本代表は、なかなか思うように試合をさせてもらえなかった。モドリッチはやはり4年たってもモドリッチだった。準優勝のチームのメンバーは、一部入れ替わっているとは言え、準優勝した実力とその経験を持つ選手は、モドリッチの周り残っていた。

だが、そのクロアチアの攻撃に耐えながら、前半終了間際に、前田選手のゴールが決まった。これでドイツ戦やスペイン戦の再現かと思われた。だが、その思いはその予想は後半に入って同点に追いつかれて消えた。三苫選手の投入で何度か攻撃のチャンスが開かれたが、ことごとくクロアチアに阻まれている。

後半途中からPK戦になる予想していた。日本代表もよく守っていた。クロアチアの守備も完璧だった。そして予想通りPK戦になって負けた。

ワールドカップの歴史を見ても、PKを外して試合を決定した名選手の名前は数多く出てくる。だが、これは単純に運の問題である。外した方も、止めた方も技術や実力で決まったわけではない。単純に運だ。

サッカーの記録サイトに、全世界のサッカーの試合で、10万回近いPKの記録を分析した結果がある。これによれば、男子の場合、75.57%が成功するそうだ。キーパーに止められるのはたった17.55%で、枠を外れるのが4.03%、ゴールポストに弾かれるのが2.85%という。これを考えると、統計上4回に3回は成功する。逆に言うと、4回に1回はゴールを決められない。それがたまたま今回の日本の代表に続けて起こったと言うだけのことだ。ただし、二回続けて起こる確率は6%にすぎない。3人が決められない確率はと考えても仕方ない。それほど運がなかったということだ。だから、決められなかった選手も、私が言っても無駄だが自分を責めなくて良い。

ブラジル、イングランド、アルゼンチンなどといったチームに負けたのではないところだけが残念だ。それでもドイツとスペインを破って、日本代表にとっては1つのマイルストーンとなる大会であった事は間違いない。何より、私も含めて多くの人がスペインとドイツのいるグループを抜け出せると考えていなかったからだ。そして、日本代表のジンクスは、1大会おきに1次リーグで敗退すると言うものであった。そのジンクスは今回で解消された。

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