世界の食品価格のランキング

by Shogo

Global Product Prices.comと言うサイトを見つけた。このサイトでは食品・飲料の価格を国ごとにランキングをしている。この価格を見ていると、価格が国ごとに大きく開きがあることに驚く。

このサイトの価格の調査方法を見てみると、各国政府が発表している統計を一切使っていないそうだ。価格情報はネットから集められている。まず、最初に大手の食品スーパーのオンラインショッピングのサイトを決めて、それぞれの食品の価格については、中間的な各国の国産品の価格を求めて、その価格をもとにランキングを決めているようだ。通貨ついては説明はないが、このランキングを作る際の外為レートをを使用しているものと思われる。調査日時は、カテゴリーによって違うが、2022年9月か2023年3月なので古いデータではない。

例えば、2%の牛乳1リットル、価格が世界で1番高い国はナイジェリアで4.96ドル。日本は世界16位で2.10ドル。日本の価格は感覚的には正しそうだ。ちなみにアメリカは1.98ドルで25位だ。

最近値上がりが激しいと言われている卵の値段は、2023年3月時点で、1ダースで1番高い国がスイスの6.66ドル。日本は3.66ドルで21位。日本の卵の値段が上がっているが、3.66ドルもする卵は平飼いの鶏の高級な卵で一般的なものは、これほどしないと思われるので、やや高いと言う感じ。卵の価格の世界81カ国の平均は2.95ドルなので日本はやや高い。ただ、個人的には、一般的な卵はこの平均値に近いと思う。

1.5リットルのボトル入りの水は、1番高い国がフィリピンで2.02ドル、日本は0.45ドルで67位。この水については、日本では、もう少し価格価格が高いような気がする。92カ国の世界の平均値は0.71ドル。日本の価格の倍近いが、これも実際は日本の価格は平均に近そうだ。

牛肉1キロは1位がスイスの56.03ドルで、日本は21.31ドルで11位。 世界87カ国の平均は13.95ドルなので、日本は高い方に入る。ただし、牛肉は平均的な質の定義が難しく、このランキングはあまり意味がない。

バナナ1キロが1番高い国は韓国で3.84ドル、日本は1.95ドルで28位。88カ国の平均で1.72ドルなので日本は高いほうに入る。これは当然暖かい国では国産されているので日本では高い。これは想像の範囲内。

日本が価格で上位に来るのは想像通り、米だ。米1キロの価格はセルビアに次いで2位。セルビアが4.69ドルで世界一高く、日本は4.52ドルで世界で2番目に高い。アメリカも高く3位で3.7ドル。米1キロの世界の平均値は1.9ドルなので、日本は非常に高いことがよくわかる。質の問題もあるので、簡単には比べられないないが、日本人は高い米を食べていると言う事のようだ。

ビッグマック指数のように、世界同一の商品としては、コカコーラの価格は1番高い国がフィンランドの2.47ドル。日本は1.04ドルで33位だ。世界91カ国の平均は0.94ドルで日本は平均に近い。

このサイトには他の食品のランキングもあるが、米の価格を除けば、日本での食品の価格は、日本の賃金水準に合わせて圧倒的に高いものはあまりない。というか、日本人の低い賃金水準に合わせて価格が決まっているのであろうから、適正ということなのだろうか。

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