ChatGPT利用者6億人

by Shogo

AIについては毎日のように新しい情報が溢れている。特にOpenAIについては、そのトップにあり、テクノロジー業界においては、新しいGoogleになりつつあるようだ。2025年3月時点で、ChatGPTは月間アクティブユーザー(MAU)が6億人に達している。これは、世界人口の約7.5%が毎月ChatGPTを利用していることを意味する。また、週間アクティブユーザー(WAU)も2025年2月に4億人を突破したことがOpenAIから発表された。

ChatGPTの成長速度は歴史的な記録だった。サービス開始からわずか2ヶ月で月間アクティブユーザーが1億人に達し、TikTokが同じユーザー数に到達するのに要した9ヶ月という記録を大きく塗り替えた。

さらに注目すべきは、1日のアクティブユーザー(DAU)が約1億6000万人に達していることだ。これらの数字から、ChatGPTがGoogleの検索の置き換えも含めて、多くのニーズを満たし始めたことを意味する。つまり、特殊なツールではなく、日常的に使われるものとして定着していることが分かる。

Google Geminiが急成長、月間3.5億人に到達

GoogleのAIチャットボット「Gemini」も急速にユーザー数を伸ばしている。2025年3月時点で、Geminiの月間アクティブユーザー数は3億5000万人、日間アクティブユーザー数は3500万人に達している。やはり、様々なサービスで多くの人に普及している強みを活かして、AIサービスも売り込んでいるこということだろう。

特筆すべきは、最近のGeminiの急増ぶりだ。2024年10月時点では日間アクティブユーザー数が900万人だったが、わずか半年ほどで約3.9倍に増加した。この背景には、GoogleがGeminiをSamsungスマートフォン、Chrome、Google Workspace(Gmail、Docsなど)に積極的に統合したことが理由だろう。ただし、ChatGPTと比較すると、まだ差がある。Geminiの日間アクティブユーザー数はChatGPTの約4分の1にすぎない。

Meta AIも急成長、月間5億人に迫る

Facebookを運営するMetaのAIサービス「Meta AI」も強力な競争相手として台頭している。2024年9月時点で、Meta AIの月間アクティブユーザー数は5億人に迫っていると発表された。

Meta AIの強みは、Facebook、Instagram、WhatsAppという既存の巨大プラットフォームにAI機能を統合していることにある。これらのアプリの日常的なユーザーが自然とAI機能に触れる機会を増やしていることだ理由だ。つまり、Meta AIについては、AIサービスを積極的に使うという意思を持って使っているより、Metaのサービスに含まれているAIサービスを結果的に使っているだけだろう。

Perplexity

Perplexityは、「検索エンジン+AI」という新しいコンセプトで注目を集めている。2024年1月時点で月間アクティブユーザーが1000万人に達し、前年に7360万ドル(約100億円)の資金調達に成功した。まだ他の大手と比べると規模は小さいものの、急成長中だ。

Microsoft

MicrosoftはOpenAI出資企業で、BingにAI機能を統合し、2023年3月時点でデイリーアクティブユーザー数1億人を突破したと発表している。Microsoftは「Microsoft 365 Copilot」などでAIサービスを展開しているが、個々のサービスのユーザー数は公表されていない。Microsoftは、デファクトOSであるWindowの企業であり、Word, ExcelやPowerPoinなどでほぼすべての企業で使われていることを考えると、AI利用者は、あまりにも少ない。

日本市場

日本については、適切な数字が見つけられなかったが、ChatGPTのユーザー数は約600万人であることがOpenAIによって明らかになっている。これは、人口規模を考えると、まだ普及が進んでいないと言えるだろう。

収益モデル

OpenAIの2023年売上高は年率換算ベースで13億ドル(約1,900億円)を超え、2022年から4,500%以上増加した。しかし、全体としては有料ユーザーの割合は0.5%程度にとどまるとみられており、収益化は依然として課題だ。このために、SNSサービスを立ち上げる計画とか、Apple製品のデザイナーだったジョナサン・アイブスと組んで、AIを中心とした端末開発の計画を進めていて、収益源の多角化を図るようだ。

現在のAIサービス市場では、ChatGPTが圧倒的な首位を維持しつつも、Gemini、Meta AIが急速に追い上げている状況だ。今後、Googleがどこまで追いかけるか

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