財布を忘れてもスマホを忘れる事は無いから、出かけるときにスマホでのQRコード払いを利用できるのは便利だ。多くの店が対応するようになっているし、一部のタクシーでも利用できる。何よりも、現金に触りたくないし、小銭も持ちたくない。クレジットカードも登録しているが、こちらはまだ使ったことがない。店のほうも対応できているのかどうかよくわからないし、そもそも使い方がよくわからない。ただこれも徐々に普及していくものと思われる。
少し古いデータだがMMD研究所が2021年7月に行った調査では、QRコード式とタッチ式を合わせたスマホ決済利用者は42.5%となっている。現時点ではこれを上回っているだろう。
決済を含めた様々なもののスマホでの利用が今後も進んでいくと思われる。アメリカのアリゾナ州では、運転免許証が、iPhoneのとApple Watchの上でデジタル化されたと言うことだ。
ただし、現時点では警察に見せる際にはiPhone上の運転免許証ではなく、物理的なカードを見せなければいけない。今使えるのは、空港でのチェックポイントのときの身分証明書として使えるだけのようだが、これも時間の問題で、有効な運転免許証に早晩なるものと思われる。事例としては、まだアリゾナ州だけだがコロラド、コネチカット、ジョージア、ハワイ、アイオワ、ケンタッキー、メリーランド、ミシシッピ、オハイオ、オクラホマ、ユタの各州とプエルトリコがiPhone上のデジタル運転免許証の導入の計画を進めているそうだ。
デジタル化の遅れている日本ではまだ進んでいないが、アメリカでは、新型コロナウィルスのワクチンパスポートは2021年末日からスマホ化され、かなりの数の州で使われている。まだスマホのワクチンパスポートが使えない州では導入を求める声が多いと言う。
日本では、マイナンバーカードの普及のために現金をつけてキャンペンを行っている。そんなことよりも、スマホのアプリにして、ワクチンパスポートなど様々な目的に使えるようにする方が普及の近道と思われる。
ただし、現時点のシステムはあまりにも精度が低い。先日の確定申告の際に、マイナンバーカードをiPhoneで認証をしようとしたところ、マイナンバーカードの写真とiPhoneで撮影した写真が不一致と言うことで使えなかった。仕方なく、今までのようにPCにつないだマイナンバーカードのリーダーを使って認証して確定申告を済ませた。
普及のためには使って便利だということがないと、お金をつけてもなかなか難しい。健康保険証として使えるような程度では多くの人はメリットを感じないだろう。そういう意味では、今後の感染症対策のためにもワクチンパスポートを導入して、飛行機やイベント、店舗、レストランの利用の際にマイナンバーカードがスマホ化されてワクチンパスポートとして使われて感染を防ぐような仕組みが導入できれば、もっと普及が進むだろう。しかも、確実な感染対策になる。