ロンドン滞在は1週間と少しだが、その期間にいくつかスポーツを見に行くチャンスがあった。まずは、ラグビーのイングランド対南アフリカのテストマッチ。イングランドは、日本の前監督エディ・ジョーンズが監督になって10連勝がかかる試合だった。このところ不調の南アフリカに対して絶好調のイングランドは簡単に点を取っていって危なげなく快勝した。選手があまり変わっていないないにも拘わらず、今年のシックスネイションでも全勝優勝を飾るなどエディ・ジョーンズが監督なって大きく変わった。ラグビーというスポーツは監督で大きく変わるようだ。選手の入場も見たのだが、ツウィッケナムのスタジアムの入るチームメンバーの誰にも増してエディ・ジョーンズへの拍手と歓声が大きかった。その後もイングランドは勝ち続け、現時点では連勝を12まで伸ばし、イングランド協会の記録になっている。
その次に見に行ったのはウエンブリーでのイングランド対スペインのフレンドリーマッチ。これもイングランドが頑張って攻めに攻めて2-0で終盤まで来たが試合終了間際のスペインの2点でドロー。まあ良い試合といえるだろう。ツウィッケナムに比べて一回り大きい9万人のスタジアムはいつ見ても美しいスタジアムだが、今回も満員だった。
最後に見たのは、O2アリーナのATPツアーファイナルの予選ラウンドの錦織対マレーの試合。これは接戦の末に第一セットを錦織が取り勝利を予感させたが、惜しいところでポイントを落としたことがたたって逆転負けを喫した。とは言えその差はほんの少しで錦織がいつ勝ってもおかしくはないと感じた。マレーはその後も勝ち進み2016年の王座を手にしたことを考えると錦織の落とした星は惜しいが、価値のある負けとも思えた。
今回行った3つのスポーツ施設は、中心から30分程度で行ける場所にあり。ラグビーのツウィッケナムは8万人、サッカーのウエンブリーは9万人、汎用アリーナのO2アリーナは2万人と東京のどのスポーツ施設より質・量ともに勝っている。オリンピックをめぐるスポーツ施設への巨額の投資が問題になっているが、東京が世界の中でも観光客にも魅力があり、活気のある住みやすい街でいるためには考えなければいけないと思った。