君が代が流れ、日の丸が揚がって行く。
内柴選手は日本に初めての金をもたらした。
北京には珍しい土砂降りの雨の中、北京科技大学体育館に柔道の女子52kg級と男子66kg級の決勝を見に出かけた。地下鉄でと思ったが、雨ということもあり、タクシーで出かけた、オリンピック村の鳥の巣や水立方が見える辺りはかなりの渋滞だったが、その後は問題なく、北京科技大学に到着。
雨は激しく、雨に対応していない北京では、大雨の時に街中に川ができるが、大学の体育館の前のセキュリティ・チェックの手間前で並んだ頃には、2cmの池になった。ボランティアが全員に雨合羽を配って歩く。結構準備が良いみたいだ。
女子52kg級では、中村選手が準決勝を落としてしまう。男子66kg級の内柴選手は問題なく勝ち上がる。準決勝で指導を取られて一瞬ヒヤッとするが、両方が取られて安心。そして準決勝も問題なく勝利。
そして、いよいよ決勝に。中村選手が三位決定選を勝ち、銅メダルをまず決める。
そして、内柴選手は見ていてあっけないくらい、簡単にあわせて一本。あっと言う間の金メダル。やはり、実力が違うのだろう。会場の日本人や関係者も大喜び。勿論、私もだ。
女子の表彰式の後、この日の私にとっての本番。日本人選手が金メダルを取って、日の丸が揚がる所を見に来たのだ。
メダリストの4人が会場を一周する。
ほんとに良かった。いい夜だった。
終わってもひどい雨は降り続いており、タクシーも捕まらず途方暮れたが、一緒に行った同僚の奥さんの機転で、バスを2つ乗り継いで無事帰宅。バス乗り場のそばの道は深さ5cmの川になっていたが、ずぶ濡れの靴なので気にならない。日本が金メダルを 取るところを初めて見て、初めてバスに乗った夜だった。
いい試合を見せてもらい、日本に金メダルと銅メダルをもたらした、中村選手と内柴選手に感謝。
ロシア人が大騒ぎしたり立ち上がって迷惑だった話は別の機会に、もう出かける。会社を半休して北島選手の応援。