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最近は毎号必ず買う雑誌というのは少なかったのだが、その数少ない雑誌の一つが、えい出版のCAMERA MAGAZINEだった。フィルムカメラ専門の雑誌はこれだけで、それだけで買っていたのだが、先々月からf5.6というデジタル写真の雑誌と合体して月刊誌に変った。
最初の号は買ったのだが、それからは2回続けて見送っている。表紙を見た瞬間から、CAMERA MAGAZINEのオーラというかフィルム写真の魔力というかが消えて、たくさんあるカメラ。写真雑誌のその他大勢に変ってしまった。今月号のコンデジの特集には萎えてしまう。
つまり、唯一の雑誌で、ニッチで小さなマーケットだがしっかりと固定客をつかんでいたものが、月刊にして拡大するためにデジタル写真まで広げてしまったことで、希少性を無くして読者を失ったということだ。たった一人だが。
昔は、アサヒカメラとか日本カメラとか買っていたものだが、しばらく前から止めている。これでCAMERA MAGAZINEを買うのをやめると、写真・カメラ関係では毎号買うのはアマナ出版のIMAだけになる。IMAはカメラというより作品としての写真や写真家に焦点をあてていて独自性がある。まさにアートとしての写真を狙ったニッチマーケティングだ。どれだけ売れているか知らないが1500円という値段にも関わらず発行が今のところは続いている。値段が高いからそれでも買う人がいれば発行部数が少なくても採算があう可能性は高い。でも、かつてもCAMERA MAGAZINEはどきどきするような世界観があったな。あれは、市場性とか考えないで、フィルムの世界だけ追っていた輝きだったのだと、無くなってしまって今思う。バックナンバーは全部とってあるので、それを読み返していくことにしよう。